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子どもの糖質制限「ありorなし」小児科医にズバリ聞いてみた!!

子どもの健康

2020.01.24

小学生になっても、糖質制限はやっぱりダメ

 

Q.学童期以上のお子さんではどうでしょうか?

小学校1年生以上の学童期も、基本は同じです。

この年齢の子どもたちには、「アセトン血性嘔吐症」という病気があります。
昔から「自家中毒症」として知られていたもので、強い吐き気と嘔吐をくり返す病気です。

この病気は、肝臓での糖の代謝が不十分で、エネルギーとして糖質をうまく活用できない場合に起こるといわれています。

そのため体内の脂肪をエネルギー源として消費するのですが、その過程で「ケトン体」という物質が体内に蓄積されます。

すると強い吐き気などが生じ、ぐったりとしてしまいます。経口補水液などで糖質を補おうとしても、それすら受けつけず、点滴で糖を一気に補わなくてはならないことも多いんです。

何より重要な点は、この病気が子どもに特有のものであること。

糖質制限は「脳のエネルギー源はブドウ糖だけではない、ケトン体を使えばいい」というのが、主な理論ですよね。

でも子どもの体は、ケトン体でエネルギーを補えるようにはできていないんです。

私自身は糖質制限反対派ではありませんし、中高年で肥満の方は、むしろ積極的にやったほうがいいと思っています。

でも、どんな方法にも適応があって「子どもには適さない」ということです。

 

Q.「糖質はそもそも人類に必要ない」という説もありますが……。

人類の寿命がこれだけ延びて、子どもたちの死亡率が低くなったという変化を、よく考えてほしいんです。

その大きな理由のひとつが、保存のきく穀物がとれて、栄養失調にならなくなったこと。 

いまの若者たちが、背が高くすらっとしていて、筋肉もついているのは、子どものときにバランスのいい食事をしっかりとれたからでしょう?

飢餓状態におかれなかったから、健康な身体で成長している。それをみすみす手放すというのは、やはり考えられません。

もちろん食料が豊富にありすぎて、多くの大人たちが肥満になり、糖尿病などに罹患しているのは事実です。

でも、それは別の問題ですよね。甘いお菓子やスナック類、ジャンクフード、それから毎日の外食などで、あまりにバランスの悪い食事をとり続けた結果です。

子どもの健康や将来の肥満が心配なら、そういう食生活をさせなければいいだけなんです。

iStock.com/Tomwang112

 

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