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夏になると食欲も落ち、そうめんのようなあっさりした料理ばかり食べてしまいますよね。そんな夏の暑い時期にピッタリなのがタイ料理です。タイ料理といえば酸味や辛さが特徴の料理なので、夏は敬遠したいと思うものですが、食欲のないときは逆に思いっきり汗をかくメニューを食べたほうが、元気が湧いてくることもあります。しかしタイ料理だと、わざわざお店に食べに行かなくてはならないので、面倒に思いますが、実は家庭にある調味料だけでも、簡単に作れることができます。今回はタイ料理の魅力と家庭で作れるレシピについて、ご紹介します。

■タイ料理とは

タイ料理といえば世界三大スープの一つ・トムヤムクンが有名なことから、辛い料理だというイメージが強いかもしれませんね。 タイ料理は辛い料理もありますが、それ以外にもあっさりした料理や甘みを感じられる料理など、さまざまな種類の料理があります。 タイ料理は複雑な味わいを楽しむ料理で、辛みと酸味、甘みと塩味、うま味を組み合わせたメニューが多く、そこに香りを加えるのが特徴です。 また、地域によっても味は変わってきます。こってりしたマイルドな味が特徴のゲーンハンレーといわれるポークカレーや、ハーブソーセージのサイウアが有名な北部料理、日本でも大人気の青パパイヤのサラダのソムタムや鳥の炭火焼きのガイヤーンなどは東北部の料理で、辛みと塩味が強いのが特徴です。 海に囲まれている南部では魚を使った料理が多いことから、スパイスを多く利用した辛い料理が多く見られます。魚の内臓を利用したゲーンタイプラーやスパイシーイエローカレーのゲーンマサマンなどが代表的な料理です。 中央部は周囲の地域からの影響を受けていることから、甘みのあるマイルドな料理が特徴です。米粉の麺の種類が多く、宮廷料理などがあります。 タイ料理は、お皿に盛られたご飯の上におかずを乗せて食べることがマナーとされています。左手にフォークを、右手にスプーンを持って食事をしますが、フォークでスプーンにご飯とおかずを乗せて食べます。 フォークでおかずを突き刺して食べるのはマナー違反とされますので、気を付けましょう。

■タイの代表的な料理

代表的なタイ料理といえば、やはりカレーではないでしょうか。インドカレーはコリアンダーやカルダモン、クミンなど何種類ものスパイスを調合して粉状にしますが、タイカレーはいろいろな種類の唐辛子をベースに、ナンプラーやカピというエビみそ、こぶミカンなど、インドでは使用しないタイならではの調味料を使用し、作り上げています。 日本でよくみられるグリーンカレーやレッドカレー、イエローカレーは、タイではゲーンクアーと呼ばれており、カレーペーストを炒めてココナッツミルクを加えるのが特徴です。 タイの家庭でよく食べるカレーは、エシャロットや唐辛子、タマリンドを入れたゲーンソムと呼ばれるものです。