■習慣は、早めに直すことがコツ! 子どもの睡眠習慣は、ごく幼い時期に決まってしまうと言われています。幼い頃の就寝時間が遅かった子どもは、成長してもその傾向を引き継ぎやすいことがわかっています。 ごく幼い時期には、「昼寝」で睡眠をカバーすることができるかもしれませんが、学校に通うようになれば、それは難しくなってしまうでしょう。「昼寝」に頼らず、できるだけ夜の睡眠時間をしっかりと確保できるよう、生活リズムを整えておきましょう。 また子どもの素直さの面から考えてみても、幼い時期の方が、習慣の見直しはしやすいものです。子どもに必要な睡眠時間を確認した上で、家族の生活スタイルを見直してみてください。

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■睡眠不足解消のコツ3つ

では、すでに子どもが睡眠不足に陥ってしまっている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。3つのコツを紹介するので、ぜひ実践してみてください。 ★「早起き」からスタートする 睡眠不足解消のため、まず「早寝」からスタートしようとする方は多いのではないでしょうか。しかし実は、「早起き」の方からリズムを整えた方が、効率が良いのです。 早起きをしたら、カーテンを開けて、しっかりと朝日を浴びましょう。これにより、体内時計を整える効果が期待できます。夜になると、自然に眠くなるサイクルが整うでしょう。 子どもに早起きさせたいなら、朝に楽しいイベントを持ってくるのがオススメです。子どもの好物を用意したり、ちょっとした遊び時間を取り入れてみたり……工夫してみてください。 ★夜寝る前の環境を整える せっかく早起きをしても、就寝前の環境が整っていない場合、体は覚醒してしまいます。「睡眠の準備が整っていない」と脳が判断すれば、気持ちよく眠ることは難しくなってしまいます。 就寝の1時間ほど前から、部屋の照明を薄暗くします。またテレビやスマートフォンは、脳を覚醒させるもの。使用は控えておきましょう。子どもの心を安心させる「入眠儀式」を取り入れるのもオススメです。 ★可能であれば、親も一緒に眠ってしまう 仕事の関係で難しいかもしれませんが、もし可能であれば「親も一緒に眠ってしまう」というのも効果的な方法です。 親が眠ってしまえば、子どもが「寝室の外の明かりや人の気配」に悩まされることもありません。安心して眠りにつけることでしょう。 大人の活動は、「朝活」として行うのがオススメです。家事や仕事などは、さわやかな朝の空気の中で、誰にも邪魔されずに行うと気分転換になりますよ。 ■まとめ 子どもの睡眠不足は、非常に大きな社会問題となっています。子どもの心と体、そして脳を健やかに発展させていくためには、親の働きかけが不可欠です。子どもが適切な睡眠時間を確保できるよう、子どもの生活ペースを、上手に誘導してみてください。 「子どもが最近攻撃的で……」「しっかりと勉強させているはずなのに、なかなか成績が伸びない!」なんてときには、実は睡眠不足が悪影響を与えている可能性もあります。 生活習慣の見直しからスタートしてみることで、より良い方向へと導いていけるのかもしれませんね。