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「キャリコネ」が、「女性社員の働きやすい業界ランキング」を発表。女性を取り巻く労働環境について6項目で評価した結果、女性の社会進出への取り組みに対する業界ごとの温度差が明らかになりました。

 

製造業がランキング上位にランクイン


2016年には女性活躍推進法が施行、2017年には改正育児・介護休業法が全面施行されました。女性を取り巻く労働環境は改善されつつありますが、まだ十分とはいえません。そこで同調査では、「労働時間」「やりがい」「ストレス度」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目について各5点満点でアンケートを実施。平均点を業界別に抽出し、総合評価が高い順にランキングにしました。

 

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「非製造業」に比べて女性の比率が低い「製造業」が上位に数多くランクイン。回答者からは、「男性が多いので女性に優しく優遇してもらえることも」(ガラス・土石製品/TOTO)「同じ能力であれば、女性の方が管理職になりやすいかも」(輸送用機器/日産自動車)などの声が上がりました。しかし、ランキング1位から10位までの点数差はわずか0.23ポイント。「業界による差」よりも、「企業による差」が大きいのかもしれません。

 

1位「水産・農林」(3.52)で評価が高かった「雪国まいたけ」は、2016年度の「女性の育児休業取得率」が100%に達しています。「水産・農林」業界に勤める人からは、「農業だが年間120日休める。長期休暇制度や産休・育休、時短勤務など福利厚生が手厚い。平日でも自由に休めるので、プライベートの予定が立てやすい」といった声が上がりました。

 

2位には、板ガラスやセメント製品、陶磁器などを製造する「ガラス・土石製品」(3.49)がランクイン。評価が高かった「TOTO」は女性社員の活躍推進に積極的で、女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」の常連です。同業界の「AGC」社員からは、「年間12万円、レジャーや民間の生命保険、財形貯蓄や引っ越しの補助等自由に使えるカフェテリアプラン型の福利厚生システムが導入されている。業務に関連する資格取得や語学等の自己啓発には、カフェテリアプランとは別に年間12万円・自己負担額半額となる補助がある。住宅手当も手厚く福利厚生が非常に良い会社」といった声が。充実した制度や待遇に満足している人が多いようです。