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パパに捧ぐ映画もご紹介したい!

CHANTO読者のみなさん、こんにちは。桜満開!気持ちのいい春ですね。 子どもたちも気持ちよく外で遊べる季節がやってきますね。 ところで、わたくし瀧川、ここでは映画コメンテーターですが、普段は俳優業もやっております。4月1日よりBSフジで始まる「警視庁捜査資料管理室」(毎週月曜夜11時~)では、なんと主役を務めております! …と、ご報告と告知はこれくらいにして。 ここしばらく、朝から晩までひたすら撮影でしたから…息子と嫁となかなか会えない日々。父親として、しっかり働いて家族を守らないといけない。とはいえ、こんなに会えないのはどうなのよ?と申し訳ない気持ちで過ごしておりました。 そんな時、思い出す映画があります。 ぶっ飛んだ父親が大家族を守る為に奮闘するあの映画。そう、今回は「ママに捧ぐ映画」でありながら、僕から「パパに捧ぐ映画」です。ぜひ、世のパパさんも一緒にご覧いただきたい映画なのです!

 

<一つ前の作品に戻る> 父親のDV、母との死別…壮絶な過去を背負った女性が1600km歩いて辿り着いた答え

 

赤ペン瀧川のママ(&パパ)に捧ぐ映画
第17回 マット・ロス監督作品
『はじまりへの旅

日本では2017年に公開された映画です。主演はヴィゴ・モーテンセン。この作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。ちなみに今年のアカデミー賞で作品賞を獲った「グリーンブック」でも主演を務め、アカデミー賞主演男優賞にもノミネート。ガッツリ実力派の俳優さんです。 彼が今作で演じるのは“ちょっと変わったパパ”。アメリカ社会に嫌気がさし、6人の子どもたちと森の中で自給自足の生活を送っています。10年間もの間、森で生活をしながらサバイバル技術を叩き込み、肉体を鍛え上げ、本を読んで勉強し、肉体的にも精神的にもとっても強い子どもたちに育て上げました。

 

はじまりへの旅
▲パパの熱血指導により6人の子ども全員が秀才です。

 

でも、あれ?  ママはどうしてるの? ママは病気で入院していました。ある日、街に降りたパパがママの病状を聞くために妹に電話すると…ママが自殺してしまったことを伝えてきました。なんということでしょう…。この映画、ママが出てきません。でも心配しないで、ママの存在感はとっても感じられる映画です。 子どもたちにその悲しい事実を伝えると「お葬式に行く」と言います。しかし、森での生活をよく思っていなかった義父は「原因は君にある!」と参列を許してくれません。「もし葬式に来るなら警察に連絡し、その場で逮捕する」とまで言う始末。父親として、今の生活を守るためにはお葬式に行くべきではない。しかし子どもたちは断固、お葬式に行くと言って聞きません。「ママに会いたい!」「ママを救え!」と。

 

はじまりへの旅
▲仏教徒だったママは火葬を望んでいました。しかし、このまま義父にお葬式を任せると土葬されてしまいます。 父親は決意します。何としても妻の遺体を奪還し、火葬する! お父さんと6人の子どもたちは「戦闘開始だ!」と意気込んで街に乗り込みます。