■意外と悩みがちな「パンの食べ方」
フレンチのコース料理をいただく際に、意外と悩みがちなのが「パンの食べ方」についてです。どのタイミングで、どのように食べれば良いのか……。「なんとなく周囲に合わせている!」なんて方も多いのではないでしょうか。 実はパンを食べるタイミングには、明確な決まりは存在しません。基本的に、自分の好きなタイミングで食べてOKです。一般的には、オードブルが出たタイミングで、一緒に食べ始める方が多いようです。 食べ方の基本は、「一口大にちぎってから」です。ちぎった部分にバターをつけ、口に運びます。パンをちぎる際に、パンくずが散ってしまうこともありますが、あまり気にしなくても大丈夫です。ただ、気になるからといって、自分の手でパンくずを集め、テーブルの下に落とすような行為はマナー違反となります。 どうしても気になるときには、給仕を呼び、掃除してもらうようにしましょう。 一般的に、パンはメイン料理のお皿と一緒に下げられてしまいます。このタイミングまでにパンを食べ終えられるよう、調整するのがオススメです。 パンと料理を一緒にいただいているときには、「パンにソースやスープを付けて食べたい!」と思うこともあるかもしれません。 しかし残念ながら、これはあまり上品な振る舞いであるとは言えません。「おいしそう」という気持ちはわかりますが、「外でやると恥ずかしい行為」です。きちんとした場所においては、やらないように気を付けてください。
■基本を覚えておけば、大丈夫!
きちんとしたフレンチレストランで食事をすることになった!なんて場合、「マナーが全然わからない!」なんて焦る方も多いかもしれませんね。しかしフレンチは、見た目や味を存分に楽しめる素晴らしい料理です。「マナーばかりに気を取られて、何を食べたのか全く覚えていない……」なんてことになってしまうのは、あまりにももったいないことだと言えるでしょう。 「フレンチのマナー=決まりが多くて堅苦しい」というイメージを抱いている方も多いかもしれませんが、実際には、基本のマナーだけを覚えておけば大丈夫です。大人として、しっかりと対応できることでしょう。 「大切な相手とフレンチレストランで食事をすることになったけれど、マナーに自信がない!」なんてときには、練習を兼ねて、一度自分で食べに行ってみるのもオススメですよ。フレンチレストランならではの雰囲気を事前リサーチしながら、身につけたマナーを復習できることでしょう。 当日も焦らず、スマートな立ち居振る舞いでいられそうですね。