私が大切なのは「子ども」だけ(千枝子さん/39/営業)

私の不倫相手は、仲のよい会社の同僚。なんでも言い合える彼に、お昼休憩のときグチを聞いてもらっていました。 「休日は少しくらい、家や子どものことをしてほしいのに、疲れたってゴロゴロして…私だって休みたいわよ。旦那がやってくれるのって、せいぜい子どものお迎えくらいよ。なのに、ちゃんとやってますって顔して。それ以外はまったくだもの」
「俺の知り合いにシッターさんがいるから、紹介してあげようか。そしたら少しでも負担がなくならない?」 その彼の言葉が、私のなかにコツンと落ちました。私が心配なのは「子どものこと」だけ…それが解決できて安心できれば「旦那のことはどうでもいい」。いつしか心中の秤では、子どもだけが重くなっていることに気づいたんです。

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とくに旦那の給料がなければやっていけないわけじゃないし、家庭の手伝いをしてくれるわけじゃない。「よく考えたら、旦那いらないじゃん!」と、わかってしまったんです。