大人になった今だからわかる、この映画の奥深さ

この映画、僕は何度も観ています。公開当時も、大学時代にも。そして最近、結婚して子どもができてからも一度。改めて見直してみて、この映画がヒットした理由がよく分かりました。 これ、めちゃくちゃ家族の絆を描いた映画じゃないですか! 僕も家庭を持ち、未だに慣れない父親業をなんとかがんばっている状態です。息子が4歳になり、言葉も上達してきたことにより喧嘩も増えました。4歳男子の暴れ方は半端ないです。「お父さんなんか、消えちゃえ!」と何度言われた事か。 そんな経験を経てはじめて、この映画の奥深さを実感できました。今となっては、「子どもが1人で泥棒を退治するおもしろ映画」ぐらいの認識だった自分が恥ずかしいです。

 

1人で出かけるケビン
▲一緒にいるときは疎ましく思っても、離れてしまうと寂しい。失って初めてその大切さに気がつくことがあります。 それは子どもであっても、大人であっても。特に、クリスマスシーズンにひとりぼっちって、考えただけでも寂しいですものね。 (C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 

作品では、子どもが親を思う気持ちと、親が子どもを思う気持ちが同じ熱量で描かれます。この映画がヒットしたのは「親子の愛」がきちんと描かれ、そこに共感したママさんパパさんが映画館に通ったからなのだと思います。 コメディでありながら、しっかりと家族の絆を描いた作品なのです。