—— 今回、ドラさんの表情がすごくかわいいですよね。エリカについてはいかがですか?
観月さん
エリカはドラさんを翻弄する役で、企みがあって二面性を出さなければいけないキャラクターです。声の使い分けをする必要があり、ドラさんと2人きりのシーンでは、セクシーな感じで…みたいに。
普段のお芝居では出さない声の音域や表現があったので、それは苦労した点ではあるのですが、すごく楽しかったです。「こういう声が出せるんだ」「こんな演技ができるんだ」と、自分自身の発見がたくさんありました。
—— 舞台挨拶やコメントなどで「楽しかった」というフレーズをたくさん耳にしました。俳優さんが声優さんをやるときには「難しかった」という声をよく聞くのですが…。
観月さん
もちろん、難しいと感じていました。でも、楽しさの方が大きかったです。この世界観の自分が入っている、そう考えるだけですごく楽しくて、我を忘れて没頭するという感じでした。
山寺さん
それは役にピッタリとハマっていたからですね。才能が開花しちゃって、どんどん吹き替えのオファーが来ちゃいますよ!
—— エリカのスタイルも、観月さんにピッタリでしたよね。
山寺さん
あのスタイルに違和感なくハマれるのは、日本には観月さんしかいない。びっくりしました。今回のエリカ役を観月さんにオファーしてOKになったって聞いて。「そりゃ、ぴったりだ」ってね。
観月さん
そういっていただけると、うれしいですね、ほんとに。
—— エリカ役は観月さん!と決まった瞬間にビビンときた感じですか?
山寺さん
そうですね(笑)演技もさすがだなと思いました。いろいろな作品に出てらっしゃいますが、普段の演じ方とは違うので大変だったと思います。特に、この作品はアニメの中でもなかなかない! ってくらい表情が豊かで難しいんです。
観月さん
何かセリフを言ったすぐ次の瞬間に、まったく違う表情になっているというのがたくさんありました。
—— 表情豊かな作品は、セリフを言いながら顔が動いたりするのですか?
山寺さん
ものすごく動きます。そして、観月さんはそれにぴったりとハマっていました。すごいなって思う瞬間がたくさんありました。
インタビューはさらに続きます!次回もお楽しみに!
取材・文/タナカシノブ