■家全体をコンパクトにまとめることも重要

家づくりの予算を少なくする手段にもいろいろありますが、オススメは「家全体をコンパクトにまとめる」ということです。家族にとって必要十分なスペースを用意しながらも、不必要な部分を削ることで、建築費用の削減につながります。 また老後のことを考えても、コンパクトな家にはメリットがあります。限られた空間のみを掃除すれば良いので、家全体を清潔に手入れしやすくなります。 若い時期に張り切って「大きな家」を建てたけれど、年齢を重ねると共に「維持・管理が大変になってきた」と語る方は少なくありません。 最初から省スペースを意識することで、老後も安心の家づくりができます。

 

■一階のみで生活できる工夫もオススメ

現在の家づくりは、土地との兼ね合いもあり「二階建て」や「三階建て」で建築されるケースがほとんどです。しかし年齢を重ねたときに、こうした家は使い勝手が悪くなってしまいます。 二階や三階に上がるためには、当然階段を使わなければいけません。足腰の弱った状態では、その上り下りがストレスにつながってしまうでしょう。また転倒や転落など、事故につながるリスクもあります。 もし土地に余裕があるのであれば、最初から「平屋」で建てるのもオススメの方法です。これなら、老後の階段上り下りを不安視する必要もありません。 土地の形状から、それが難しいという場合には、最悪の場合、1階のみでも生活を完結できる環境を整えておきましょう。リビングやキッチン、トイレにバスルーム、そして寝室として使える部屋が一つあれば、問題はクリアできるでしょう。 こちらの方法も難しい場合には、将来的にエレベーターを設置できるスペースを、あらかじめ用意しておくのがオススメです。エレベーターがあれば、何階建てでも不安になることはありません。こだわりの間取りを実現しながら、老後の安心にもつなげていけます。