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マイホーム購入時には、「一生に一度の大きな買い物」という意識で臨む方も多いことでしょう。老後もその家に住むのであれば、「今現在」のことだけではなく「老後のこと」まで見据えた上で、購入を決断したいところです。 とはいえ、「今老後と言われても、どんな点を考慮すれば良いのかわからない!」と思う方も多いはず。老後も満足できる家づくりのポイントを紹介します。

 

■土地は慎重に選ぼう

老後も安心して生活するために、重要なのは「どのような土地を選ぶのか」ということです。年をとってからは、今のように、車で自由に移動できないことも予想されます。できれば徒歩圏内に、便利な施設が揃っているのがオススメです。 ・病院


・スーパー


・日用品なども扱うドラッグストア


・駅やバス停 老後に欠かせない施設といえば、病院です。定期的に通院することになれば、毎回タクシーで移動するのも負担が大きくなってしまいます。 また食料品や日用品を購入できるお店も、身近にあって欲しいもの。徒歩圏内であれば、運動目的もかねて、自分の好きなときに買い物に出かけることができるでしょう。 もちろんこれらのポイントは、「今現在」ではなく「将来の姿」を予測して選ぶことが重要です。 「数十年後にこの土地がどんな雰囲気になっているのかわからない!」と感じることもあるでしょうが、「人が減少しているのではなく、増加している地域」や「駅周辺で人の流れがある地域」であれば、周辺環境が一気に寂れる可能性も低いでしょう。 ぜひチェックしてみてください。

 

■老後にローンを残さないこと

現在、快適な生活をするために、あれもこれもと理想を詰め込んだ家づくりをする方は、決して少なくありません。「一生に一度の買い物だから」という気持ち、よくわかります。 しかし、家づくりにこだわりを詰め込めば詰め込むほど、予算はアップしてしまいます。現金が豊富で、ローンへの影響が最小限という場合は良いのですが、「こだわった分だけローンも増える」という場合には、少し注意が必要です。 家づくりを意識する世代としては、30代~40代がもっとも多くなっています。この年齢から「30年~35年の住宅ローンを組む」ということになれば、ローンの支払いの終わりごろには、すでに老後を迎えている可能性も高いのです。 バリバリと働いている今の生活においては、住宅ローンの負担を、それほど大きいとは感じないかもしれません。しかし老後を迎えて仕事を引退すると、支払いが非常に厳しくなってしまうことも予想されます。 また住宅ローンの支払いが残っていることで、「本当はマンションに移りたいのに、自由に動けない……」なんてことも考えられます。 老後のことを考えるのであれば、住宅購入の予算のバランスを考慮するのも重要なポイント。老後に住宅ローンを残さない範囲で、現在の家づくりを計画してみてください。