出発前に熱が下がり…「迷ったけど行きました」
続いては「出発前には回復していたので出発した」というママの体験談。病み上がりの旅行で特に気をつけていたことも聞いてみました。
「出発しよう」判断の決め手は?
Sさん(32歳・5歳・3歳・1歳のママ)は、数回の旅行キャンセルの末、やっと実行できたと話してくれました。 「実は、それまで何回か、旅行や日帰りのお出かけをキャンセルしているんです。まだ下の子たちが小さいのでよく熱を出してしまい…、お兄ちゃんもガマンしてくれていますが、今回も1歳の子が旅行の前の週に発熱。続いてまん中の子が数日前に熱を出しましたが、二人とも1日で下がりました。上の子にうつったら…と心配だったのですが、5歳で抵抗力もついてきたのか、前日になっても元気だったので、今回こそ!と出発しました。子どもたちが以前から楽しみにしていた施設に行けて、さいわい誰も体調を崩さず無事に帰ってこれてホッとしています」
きょうだいが多い家庭では、一人が体調を崩した場合、両親のどちらかが元気な子たちを連れて出発し、もう一人は具合の悪い子とお留守番したというパターンも意外と多いようです。 また、「キャンセルになった時にがっかりしないよう、前日や当日まで旅行に行くことは子どもたちに教えません!(笑)」というママもいました。
病み上がりの子連れ旅行、こんなことに注意
前日には子どももすっかりいつも通り元気に過ごし、当日も健康状態には問題がなさそう…ということで出発したものの、日頃と違う環境で興奮したり、長時間の移動による疲れから、やはり病気がぶり返してしまう可能性もあります。 病み上がりの子に限らず、子連れ旅行では次のようなことに気をつけておきたいですね。
旅先で医療機関を受診できるように準備しておく
まず、旅館や途中の観光地周辺の医療機関・小児科の場所と電話番号・診察時間・休診日などををリストにしておきましょう。Googleマップなどに登録しておくほか、万が一のバッテリー切れや電波状況が悪い時に備え、メモにまとめておくとより安心です。 居住地の小児医療証(通称:マル福)は、旅先では使えません。あとから申請すると差額は返還されますが、その場では3割負担となります。小さい個人病院ではクレジットカードが使えないこともあるので、現金も用意しておきましょう。
着替えは多めに
多くのママは、子どもの着替えは常に多めに持ち歩いているとは思いますが、病み上がりで抗生剤を飲んだ場合、お腹がゆるくなりがちなので、おむつや下着類も多めに持っていく方が安心。 また、体温調節ができるよう、はおりものや薄い毛布などもあった方が良いですね。
ゆとりあるスケジュール
子連れ旅行では時間の余裕をみておくのは鉄則ですが、特に体調に不安がある場合、事前にこことここを回ろうと決めていた場合でも、1つ減らしてみるくらいのスケジュールでちょうど良いかもしれません。
まとめ
明らかに具合が悪い時はともかく、回復してきた時の旅行に行く・行かないの判断は、正解がないだけに迷ってしまいますね。 「子どもが小さいうちは想定済みのことと考え、行けたらラッキーくらいに思っています」という人や、 「当日予約できるサイトを利用して、体調がよければ身軽に出発します!」という人も。 いずれにしても、お子さんの体調が最優先。家族でよく話し合って、くれぐれも無理のないように判断してくださいね。
文/高谷みえこ