旅行のキャンセル料と、キャンセル時に注意するべきこと
キャンセル料が大きく変わるのは、「当日朝」→「開始後」!
旅行前日の夜や当日に子どもが熱を出してしまったら、もちろん旅行はキャンセルすることになりますが、その場合は旅行会社への連絡タイミングにも注意しましょう。
旅行会社を通じて申し込む国内パッケージツアーの場合、国土交通省の定める「標準旅行業約款」で共通のキャンセル料が決まっており、キャンセル料が発生する時期は以下のようになっています。 (※分かりやすくするため簡略化しています。厳密な日数等は旅行会社からの案内で確認してください)
- 3週間前…20%
- 1週間前…旅行代金の30%
- 前日…40%
- 当日…50%
- 旅行開始後または無連絡不参加…100%
ここで注意するのは、当日朝のうちにキャンセルするのと、出発時間を過ぎてキャンセルするのとでは50%→100%と大きくキャンセル料が変わってしまうことです。
前日の夜に熱が出て、バタバタして連絡ができなかったとしても、当日の朝とでは10%しか変わりませんが、出発時刻を過ぎてしまうと旅行代金は全額戻ってこなくなります。
お子さんの看病や受診などで慌ただしい中で大変ですが、必ず出発時刻までに連絡を入れるようにしましょう。
旅館・ホテルを直接予約した時は
旅館やホテルに直接予約した場合は、空き部屋の状況によってはキャンセル料を無料にしてくれたり、無料で延期させてくれたりする場合もあります。 数日前から体調が悪く、でも、もしかしたら行けるかも…という場合でも、早めに電話などで事情を伝えて相談してみると、先方も調整しやすく迷惑が少なくて済みます。
高額な旅行にはキャンセル補償保険もある
子どもの体調が一番とはいえ、海外旅行など数十万円の旅行を当日キャンセルするのは金銭的には辛いものがありますよね。 心配な場合は、病気やケガで旅行に行けなくなった時に補償してくれる保険もあります。
ただし、保険の内容により「3日以上入院した時に限る」「インフルエンザや水ぼうそうなどの伝染性疾患は対象外」などの条件や、「旅行申し込み(代金支払い)後5日以内の加入が必要」「出発1週間前を過ぎると加入できない」などの制限があります。 旅行直前で、「熱が出そうだから保険に入っておこう」ということはできないので、旅行を予約する時点で検討しておきましょう。