⑤給付型奨学金
・返済の必要なし!新設、規模拡大の「給付型奨学金」
日本育英会を前身とする日本学生支援機構(JASSO)が、奨学金の第一選択窓口に。2017年度から新設された〝返済不要〞の給付型奨学金に注目。「2017年度は先行実施で、2018年度の新入生向けから本格導入されました。対象は住民税非課税世帯を中心とし、月額最大4万円(私立大、自宅通学)がもらえます。『予約採用』となるため、進学する前に、在籍する高校を通じて申し込む流れです。給付型奨学金は無利息で借りられる第一種奨学金との併用も可能ですよ」 ・大学の奨学金制度も「給付型」が増加中でチャンス!
大学が独自に設ける奨学金制度もあり、その分野でもここ数年、給付型奨学金がふえている。下記の早稲田大学「めざせ!都の西北奨学金」は、半期(春学期)の授業料が4年間免除に。採用人数1200人、世帯年収条件800万円未満と門戸は広い。ほかにも私立大学の一部制度を紹介。「『予約型』は主に地方からの受験生を対象にしています。受験前に申し込み、合格したら支給されるしくみ。上京し、私立大学に進学したい人にとっては嬉しい制度といえます」
早稲田大学「めざせ!都の西北奨学金(予約制)」
1都3県の出身者に対し、半期授業料を4年間免除。父母合算の給与・年金収入(課税前)は年800万円未満対象。採用人数1200人。そのほか給付型奨学金が約100種類ある。
慶応義塾大学「学問のすゝめ奨学金(予約制)」
1都3県以外の出身者に対し、年60万~90万円を最長4年間給付(医学部などは最長6年間給付)。父母合算の給与・年金収入条件は年1000万円未満(税込)。採用人数550人以上。
立教大学「自由の学府奨学金(予約制)」
1都3県以外の出身者に対し、年50万円(理学部は70万円)を原則4年間給付。主たる家計支持者の給与・年金収入(課税前)条件が年800万円未満。採用人数約500人。
明治大学「明治大学給費奨学金」
経済的理由により修学困難な学部生対象。家族住所が首都圏か首都圏外かで年20万~40万円を単年度給付(毎年度出願)。給与世帯の上限収入841万円。採用人数1440人以内。
青山学院大学「地の塩、世の光奨学金(予約型)」
父母が1都3県以外に住み、自宅外から通学する人対象。年50万円を原則4年間支給。父母合算の給与・年金収入条件は年800万円未満(税込)。採用人数350人。
近畿大学「入試成績優秀者対象特待生」
入学試験の成績優秀者に対し、授業料を卒業まで全額免除(薬学部は半額、医学部は除く)。1000人以上が対象となり、給付総額は40億円超となった。 *** 発売中の『CHANTO』11月号でも教育費貯金の特集を組んでいます。ぜひ本誌もごらんくださいね!