「ママに捧ぐ映画」をママに聞いてみた!
秋雨に台風に…爽やかな秋晴れとはいかない日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしですか? 映画コメンテーターの赤ペン瀧川です。 この連載も8回目を迎えます。まだまだ僕がご紹介したい映画はたくさんありますが、コラムを書きながらいつも気になったのは、「ママさんがママさんにオススメしている映画ってなんだろう」ということでした。それに、読者のママさんの好みも知っておきたい!! その話を担当さんにすると、ついにアンケートが実施されたんですよ。多くのワーママさんからご意見をいただきました。 今回はそのアンケートの中から1本、「この映画を観て、母親として私も強くなりたいと思いました」という熱いコメントをいただいた作品をご紹介したいと思います。
スポーツの秋。息子は初めての運動会!
ご紹介の前に少しだけ。 先日、息子の初めての運動会に参加してきました。徒競走やお遊戯の発表など、がんばっておりました。あまり足が速くないし、お遊戯の最中もぼんやりと遠くを見つめて動いていないし…と息子の新たな一面も。それでも、同じクラスの子どもたちと遊ぶ姿を見ると「あいつも社会と向き合ってるんだなぁ」と感慨深い気持ちになります。 ちなみに嫁は、一生懸命にがんばる息子を見て号泣していました。なんなら、全然知らない子どものリレーを見ても、泣ける!と言ってました。とにかく、がんばる子どもの姿はいつも感動的ですよね。 そして、子どもたちのがんばる姿に涙するママさんたちと子どもたちを見ていると、悔しいけれどパパには入る隙のないような、特別な関係があるよなあ、とまた感動するのです。
そんな時、思い出す映画がある。
その映画こそ、今回ご紹介する映画「ルーム」であります。公開前から映画関係者の中で、ザワザワとかなり話題になっており、僕も試写会で観て…あまりの感動にたくさんの人におススメした1本です。 以前からこの映画はママさんが観たら特別な映画ではないかと思っていたので、日頃はポンコツパパ代表の僕ですが、映画コメンテーターとして自信を持ってご紹介したいと思います。
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ママに捧ぐ映画 第8回 レニー・エイブラハムソン監督作品
『ルーム』
実際に起きた監禁事件を題材に、エマ・ドナヒューさんが書き上げた「部屋」という小説を映画化。映画の脚本も原作のエマ・ドナヒューが担当しています。というのも、小説が発表された途端に映画化のオファーが殺到。映画化が決定する前に脚本を書き上げちゃったデキる女性作家さんです。
▲主演はこの作品でアカデミー賞(R)主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。そして息子役がジェイコブ・トレンブレイ君。最近では「ワンダー 君は太陽」で主演をした天才子役さんです。「部屋」の中での友だちはこの卵ヘビ。
2016年に公開され、日本でもかなり話題になった映画なので観た事があるママさんも多いかもしれませんが、一応簡単に物語の説明を。 主人公は、小さな部屋で暮らすママと5歳の息子。一見、普通の親子に見えますが、実は7年前に誘拐・監禁されています。その後、監禁されたまま誘拐犯の子どもを出産し、その息子を育てているんです。 朝起きたら掃除をし、親子でストレッチやヨガ。一緒に工作したり、歌を歌ってあげたり、懸命に子育てをしているママの姿に一瞬この過酷な状況を忘れさせられそうです。ママって、本当にすごい。
▲誘拐犯は夜になると最低限の食料などは運んできます。しかし、息子・ジャックは陽の光を浴びられず、外にはもちろん出られない。栄養不足に運動不足…極めて不健康な暮らしです。