気づけば、あなたも祈り、応援しているはず
結婚して子どもができた時、真っ先に考えたのは“嫁と息子を残して死んではいけない”ということでした。家事は苦手、給料低め、仕事は不規則、とパパとしてのスペックは標準以下の僕ですが、健康なら多少なりとも家族を支えることができるはず。だから、とにかく死んではいけない、と心に誓いました。しかし、無念にも亡くなってしまった主人公の父親。そして、その後の母と子の姿がこの映画の中では淡々と描かれます。
▲生前の父親はご機嫌で愉快な男だったのに…その父親が死んでしまった。遺体も見つかっていない。その日から1年が経っても息子の心の傷は癒えることなく、形見にすがりつき日々を過ごしています。もうね…めちゃくちゃ胸が痛みます。
諦める事なく“鍵で開ける事ができる何か”を探し求め続ける少年。多くの人に出会い、協力を得ることはできるのですが進展はありません。 彼の頑張りに、僕はずっと目頭を熱くさせながら見ていました。負けるな!という気持ちと、もう無理はするな!という気持ち。そして早く何とか鍵の真相に辿り着いてくれ!と祈るような気持ちで見ていました。 そう、彼が走り回る姿に、気づけば祈り、応援している僕がいました。 しかし途中でふと思うんです。あれ、ママは何しているの? 息子は一人で頑張っているけど、ママは息子の異変に気づかないの?と。
▲ポンコツパパの僕がまた映画を観はじめた頃…うちのママはといえば、息子を夏らしいところへ連れて行ってくれていた! 水族館のイルカショーでビショビショになったけど、楽しかった!と息子・晴太郎。