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突然の夕立、予想外の台風、ゲリラ豪雨…何して過ごします?

 

ついに、夏休みも後半戦といったところでしょうか? 瀧川家も何とか夏を満喫しようと必死です。…必死ですが僕も嫁も普通に仕事をしており「今日から完全にオフ!」なんてはっきりした夏休みがあるわけでもなく、ただただ暑い夏の日々を過ごしています。唯一、嫁が企画してくれた海水浴も台風直撃…荒れた天気を自宅から眺めていました。 そんな日は…、やっぱり映画鑑賞でしょう。

 

ところで最近、結婚前に鑑賞した時とはまったく印象が変わる映画に出会うことがよくあります。今回紹介したい映画もその一つ。独身時代よりも、数倍胸に響いた作品です。なぜならこの作品、パパが亡くなっています。だから、思い出深いパパとのシーンが多い作品なんです。 ポンコツ新米パパの僕は、このパパの素晴らしさに激しく落ち込んだりもします、こんなすごいパパにはなれないよ、と。ほかのパパさんだって、さすがに負けるよ!と肩を落とすかもしれません。ママさんたちも「よそのいいパパを見るなんて疲れるわ」なんて思ってしまうかも。 でも、そう言わずに、観て欲しい! いつか、子どもたちの成長に伴って、親子の関係に何か変化が起きたとき、”信じて見守る”ことを一つの選択肢に思い出してもらえるんじゃないかと思うから。

 

▲公園でスワンボートに乗りました。もう夏らしさとか全然関係ない…。息子・晴太朗は満足そうだから救われるけれど。

▲公園でスワンボートに乗りました。もう夏らしさとか全然関係ない…。息子・晴太朗は満足そうだから救われるけれど。

 

<一つ前の作品紹介を読む> 疲労困憊でも夏を満喫したいと思わせる『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

 

ママに捧ぐ映画 第5回 スティーブン・ダルドリー監督作品
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

2012年に公開されたこちらの作品。監督は「リトル・ダンサー」でデビューし「めぐりあう時間たち」や「愛を読むひと」など立て続けにヒット作を生み出し、デビュー作から3作品連続でアカデミー賞監督賞ノミネートという快挙を成し遂げたスティーブン・ダルドリー。 そして脚本は「フォレスト・ガンプ/一期一会」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」などを書いたエリック・ロス。出演はトム・ハンクスとサンドラ・ブロックという名優に加えて、今作で映画デビューを飾った新星トーマス・ホーン君。もう、そりゃ面白いだろうよ!という鉄板の布陣でお送りします。 映画好きにはたまらないチームが集まった今作ですが、そんなに映画に詳しくない方からすれば「どんだけ凄いの、それ?」とピンとこないと思います。タイトルも長いし何だか難しそう…と腰が引ける方もいるでしょう。 この作品の物語を簡単に説明すると“父の形見の謎を解くために息子が街を走り回る”という非常にシンプルな内容です。 トム・ハンクス扮するお父さんがアメリカ同時多発テロにより亡くなってから1年。サンドラ・ブロック扮するお母さんとトーマス・ホーン扮する息子は二人きりで暮らしていました。

 

▲とても愉快だった父親の死後、家の中は暗い雰囲気が漂い、息子と母の関係もギクシャクしています。

▲とても愉快だった父親の死後、家の中は暗い雰囲気が漂い、息子と母の関係もギクシャクしています。

 

そんなある日、息子は父親の遺品の中から封筒に入った鍵を見つけます。“この鍵で開く扉を見つけたら、その先に父が残した何かがあるのかも知れない”と思った息子は鍵を首から下げて町中を探し回り始めます。とはいえ、彼は11歳。しかし、彼は諦めずに町中を走り回るのです。

 

▲しかも、どうやらアスペルガー症候群を患っている彼にとって、知らない人と話して聞き込みを重ね、父が残した形見の先にある何かを見つけるのはハードル高め。

▲しかも、どうやらアスペルガー症候群を患っている彼にとって、知らない人と話して聞き込みを重ね、父が残した形見の先にある何かを見つけるのはハードル高め。ハラハラさせられます。