ごはんを作るのが、大変な時代になってきた!

お母さんがご飯を作って、家族みんな、時には3世代で食卓を囲む…。当たり前に存在していたこんな風景も、現代はガラリと様変わりしています。


結婚しても、子どもを産んでも働き続ける女性が増え、夫婦共働きの家庭が年々増加。3世代の同居は減って見回せば核家族ばかりになり、専業主婦は専業主婦で夫の協力を得られずに、家事も育児もワンオペ状態に…。


男女が助け合い、社会進出と子育てを両立する! という理想はまだまだ“絵に描いたもち”で、女性の負担はいっこうに減っていないように感じます。うまくまわらない日常にてんてこまいしながら、なんとか乗り切っているのが実情ですよね。

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1年前に設立された家庭料理出張サービス「シェアダイン」の創業者である井出さんも、そんな毎日を過ごしていたひとり。


「子どもを産んで復職してからが大変でした。特に、帰宅してからの夕食づくり! 退社して、急いで買い物して保育園でお迎えして……。家についたら、ちゃんとした料理を作っている時間やエネルギーなんて残っていません。いつも肉を焼くか、魚を焼くかになってしまっていました」


特に息子さんは偏食で、好きなものしか食べてくれないタイプ。「食べてくれないものは作らなくなり、ますますひどい食卓になっていったんです」


好き嫌いをなくしてほしい、バランスよく食べさせたい……。母親ならだれでも抱く気持ちを胸に秘めながらも、それを実行する時間も余力もなく、方法も知りませんでした。