バイオリンの音色が心を繋ぐ
このクラスに通う子供たちは、決して裕福ではありません。さらに言ってしまえば、音楽家を目指している子供たちでもありません。楽器に触れたことも、本物のクラシック音楽に触れる機会もほとんどないという環境にいる子供たちなのです。
離婚をして一人娘ともうまくコミュニケーションがとれないダウドは、子供の扱いも決して得意ではありません。ふざけてばかりの子供たちにお手上げ状態のダウド。しかし、ダウドがバイオリンをつま弾くと、子供たちの表情、クラスの空気がガラリと変わります。子供たちが一気に音楽の世界へと引き込まれた瞬間です。