では、ここでみなさんに、学校の先生と同じ質問をします。
「お母さんはどんな気持ちでブラッドレーに請求書を渡したのでしょう?」
以下の選択肢は、実際の授業で子どもたちから出てきた意見を参考にして用意したものです。あなたが生徒だったら、どれを選びますか? 近いものを選んでみてください。
① 家族なのだから、家事や世話を無償でやってあげるのは当たり前だわ。
② 子どもがこんな請求書を出してくるなんて、腹が立つわ。
③ 家事や家族の世話だって立派な労働。お母さんだってお金が欲しい。
④ 子どもがお手伝いをしたり、がんばったことにご褒美をあげてもいいのでは。
⑤ その他( )
道徳の教科書には、学ぶべき「価値」が記されています
あなたは、①〜⑤の回答のうち、何を選びましたか? ちなみに、この教材で学ぶべき内容項目(=価値)は、「家族愛」とされています。また、たとえばA社の教科書では、教材文の最後に「子どもたちに問う投げかけ」があり、次のように書かれています。 『お母さんのせい求書からブラッドレーが気づいたことを通して、家族がきょう力し合う大切さについて考える』 というわけで、先生が子どもたちに学んでほしい“正解”は「①」だと分かります。