2時間目、3時間目から登校したっていい

ママたちにできる最大のケアは、“朝起きられなくても、叱らない”こと。

 

起立性調節障害のお子さんたちは、多かれ少なかれ、朝起きられないことに悩んでいるといいます。

 

 

「どうして自分はみんなと同じにできないんだろう」「親にも迷惑をかけている」と思い悩むことで、うつなどの心理的症状を生じ、不登校になってしまうお子さんもいるそう。二次的な問題をまねいてしまう前に、「病気の症状なのだから、無理しなくていい」ことを、家族みんなで共有することが大切です。 1時間目に間に合うように登校できないなら、2時間目、3時間目からでもかまいません。午前中は動けないため、午後から学校に行くお子さんもいます。

 

 

小児科の先生に相談すれば、診断書を書いてもらえますし、学校の先生に説明してもらうこともできます。最近では、学校でもかなり認知されている病気なので、その子の状態に合った通学方法を考えみてください。

 

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関口先生いわく、

 

「自律神経のバランスが整い、朝起きられるようになるまでには、たいてい2〜3年かかります。女の子だと16歳、男の子だと17歳くらいがおおよそのめやす。そのころにはずいぶんとラクになっているはずです。ただ、その間に勉強が遅れ、進学に支障が出てもいけないので、『調子のいい時間に勉強して、遅れが出ないようにしようね』ということも診察時にお話ししています。つらい期間をどうやってやりすごし、今後の生活に影響を与えないようにするかを、一緒に考えてあげられるといいですね」。

 


《参考文献》
『小児科診療ガイドライン ―最新の治療指針― [第3版]』五十嵐 隆編(総合医学社)

 

取材協力
関口 進一郎
慶應義塾大学助教(医学部小児科学)

子どもの総合診療を専門とし、周産期・小児医療センターでは「生活空間から子どもを診るチーム」として外来を担当。“生活環境が子どもの健康に影響を与えていないか”“就学・進学などの変化が健康に影響していないか”など、幅広い視点から子どもの心身を理解し、診療に当たっている。

取材・文 川西雅子

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