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ポーランドは1次リーグ敗退が決まってからは100%勝つ!?


 

 ヨーロッパから出場した国で最初にグループリーグ敗退が決まってしまったポーランド。日本とはグループリーグ第3戦で対戦しましたが、その時点ですでに2敗し、決勝トーナメント進出の可能性はありませんでした。

 

 となると、日本としては「消化試合」を期待したいところでしたが、苦難の歴史の続く中で何度も復興し“不死鳥”と呼ばれる国だけあって、とんでもない伝説を持っていました。

 

なんと、「開幕2連敗を喫しながら、予選敗退が決まった後の3戦目で勝つ」というのです。2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と、2連続でこの結果。 そして3大会ぶりにこの2018年ロシア大会に出場すると、初戦はセネガルに1-2で敗れ、続く第2戦もコロンビアに0-3で敗戦。最終節の第3戦が、対日本戦だったのです。

 

そして、その結果は…!?

 

そう、1-0でポーランドが勝利! 最後に一矢報いた形で、ロシア大会を終えました。日本にとってはグループリーグ唯一の敗戦相手が、すでに敗退の決まったポーランドということになります。

 

これでポーランドは、直近3大会において「1次リーグで2連敗した後の3戦目の勝率は100%」!! 伝説としては十分です。 おそるべきポーランドの底力…!

 

前の大会で優勝した国は次の大会で決勝トーナメントに進めない!?


 

ワールドカップの覇者ともなれば、優勝国は巨額の賞金(2018年ロシア大会で約43億円)とともにたいへんな栄誉を手にし、選手たちは国の英雄として称される立場に。

 

が、その栄光も長くは続かないようで…。

 

実は、「前の大会の優勝国は、次の大会で1次リーグで敗退する」という都市伝説があるのです。実際、

 

  • 2010年南アフリカ大会のイタリア

2006年ドイツ大会で優勝 ↓ 2010年南アフリカ大会で、2引き分け1敗で1次リーグ敗退

 

  • 2014年ブラジル大会のスペイン

2010年南アフリカ大会で優勝 ↓ 2014年ブラジル大会で、1勝2敗で1次リーグ敗退

 

 と、そうそうたる強豪国が、この都市伝説通りに1次リーグで敗退しています

 

 さらに、少しさかのぼって2002年日韓大会のフランスも同様に「前大会で優勝、次大会で1次リーグ敗退」の憂き目を見ています。

 

では、2018年ロシア大会ではどうだったのでしょうか? 前回2014年ブラジル大会で優勝したのは…ドイツ! ドイツはご存知、過去4回もワールドカップを制し、FIFAランキングは堂々1位!(※20186月時点) 文句なしに世界一のチームと言えるでしょう。

 

が! そのドイツは、初戦の対メキシコ戦を0-1で落とすと、続く第2戦の対スウェーデン戦を2-1で勝利するも、第3戦の対韓国戦では2-0で惨敗し、なんと1次リーグで姿を消すことに。この不名誉な伝説に名を連ねる結果となりました。

 

さて、この都市伝説にをデータから見ると、より説得力がまします。 というのも、過去の5大会での記録をもとにしたデータでは、初戦で勝った場合、85%のチームが1次リーグを突破したものの、引き分けの場合は55%、そして負けた場合はわずか11%しか勝ち上がることができなかったのです。3大会連続となった「前大会覇者が次大会で1次リーグ敗退する」という伝説も、3国とも初戦を敗戦または引き分けで終えています。ワールドカップで「初戦が大事!」といわれるのは、データに基づいていたのですね。