shutterstock_1065543254

コンフェデレーションズカップで優勝した国は、W杯では勝てない!?


 

 伝説No.1と似ていますが、こちらもまことしやかにささやかれている伝説のひとつ。  ワールドカップの前哨戦ともいうべきコンフェデレーションズカップは、ワールドカップの前年(または前々年)に開催されます。ここで優勝した国は、ワールドカップでは優勝できないという不吉な言い伝えがあるのです。

 

 実際に、過去20年の結果を見てみると、

 

1997年コンフェデレーションズカップはブラジル ↓ 1998年フランス大会の優勝国はフランス

 

2001年コンフェデレーションズカップはフランスが優勝 ↓ 2002年日韓大会で優勝したのはブラジル

 

2005年コンフェデレーションズカップはブラジルが優勝 ↓ 2006年ドイツ大会で優勝したのはイタリア

 

2009年コンフェデレーションズカップはブラジルが優勝 ↓ 2010年南アフリカ大会はスペインが優勝

 

2013年コンフェデレーションズカップはブラジルが優勝 ↓ 2014年ブラジル大会はドイツが優勝

 

 となっています。ブラジルはコンフェデレーションズカップを3連覇したのに、ワールドカップでは優勝できなかったんですね…。

 

 そして、ワールドカップ2018年ロシア大会のプレ大会となる2017年のコンフェデレーションズカップを制したのは…ドイツ!

 

 そのドイツのワールドカップでの結果は、1次リーグ敗退。伝説は続きます…。

 

 

バロンドール受賞者のいるチームはワールドカップで優勝できない!?


 

毎年、世界最高のサッカー選手に贈られる「バロンドール」。受賞者は、名実ともに世界一の栄誉をほしいままにします。当然、各国代表にも選ばれ、ワールドカップでも活躍が期待されます。

 

しかし、「ワールドカップ前年にバロンドールを獲った選手のいる国は、ワールドカップで優勝できない」というふしぎな結果に…。

 

 こちらも過去20年の結果を見てみると、

 

1997年のバロンドール受賞者はロナウド(ブラジル) ↓ 1998年フランス大会の優勝国はフランス

 

2001年のバロンドール受賞者はマイケル・オーウェン(イングランド) ↓ 2002年日韓大会で優勝したのはブラジル

 

2005年のバロンドール受賞者はロナウジーニョ(ブラジル) ↓ 2006年ドイツ大会で優勝したのはイタリア

 

2009年のバロンドール受賞者はリオネル・メッシ(アルゼンチン) ↓ 2010年南アフリカ大会はスペインが優勝

 

2013年のバロンドール受賞者はクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) ↓ 2014年ブラジル大会はドイツが優勝

 

世界一の選手を擁していても勝てない…。ワールドカップって厳しいですね!

 

ほかにも、アルゼンチンのスターにして、現代サッカーにおいて3本の指に入るとされるリオネル・メッシ選手は、同国の伝説的OBであるマラドーナさんが応援しに来たワールドカップでは輝けないという伝説も。 実際に、ロシア大会では初戦の初出場した小国アイスランドを相手にPKを失敗して引き分けると、第2戦ではクロアチアを相手に3-0の惨敗。伝説は更新されてしまうのかとみながハラハラしていたところ、第3戦の対ナイジェリア戦でようやく1ゴール! 「神のよう」と絶賛されたスーパーゴールに、マラドーナさんも大興奮して大喜び!  残念ながら、その後、決勝トーナメント第1戦でフランスに敗れたため、アルゼンチンを優勝に導いたマラドーナさんとの伝説の真偽はあやふやなまま今大会を終えました。

 

 

 何はともあれ、下馬評を見事に覆し、世界の強豪と互角に渡り合う姿を通して私たちに勇気と感動を与えてくれた日本代表。  今回、新たに感じた都市伝説としては、「日本代表は前評判が低いほど、本選では輝く!」ということでしょうか。過去も監督との関係が良好と言われた大会ではグループリーグで敗退し、直前の戦術変更など不安要素が強いと心配された大会では本番で好成績を収めています。今回もそのパターン。となれば、次回はあらかじめ厳しい目で応援すると、本番ではよい結果を残せるかも!?

2年後の2020年東京オリンピック/パラリンピック、4年後のワールドカップ2022年カタール大会を目指して、さらに羽ばたいてほしいですね!

 


◆ライタープロフィール

ライター:ぽにょこ 三度の飯より雑学やトリビアが好きなサブカル系ライター。日々、「人生の役には立たないがちょっと楽しくしてくれる」ネタを追い求めている。