4月に放送された『林修のレッスン! 今でしょ』(テレビ朝日系)では、“納豆の最強の混ぜ方”を特集。混ぜる回数やタレを入れるタイミングなど、栄養パワーを逃さない納豆の食べ方を紹介していました。

納豆に合わせる最強の“ちょいたし食材”は?

コロナ禍の今、免疫アップが期待できると注目されている“納豆”。2021年には市場規模が2595億円を記録するなど、今や健康管理に欠かせない食品のひとつとなっています。

 

みなさんは、納豆にどのような食材を組み合わせて食べていますか? 納豆には医学的に理にかなった「ちょいたし食材」が存在します。例えば、カルシウムが豊富な“しらす”。納豆に含まれるビタミンKと一緒にとることで、カルシウムの吸収率がアップするそうです。

 

また“ねぎ”には、納豆に含まれるビタミンB群の吸収を助ける“硫化アリル”が豊富。さらに納豆に唯一不足しているビタミンCがたっぷり入っているので、タンパク質&ビタミン・ミネラルをしっかり摂取できる最強のちょいたし食材と言えます。

“ナットウキナーゼ”を効率よく摂取する「正しい食べ方」は…

次に番組で紹介していたのは、納豆の良さを最大限にアップさせる「混ぜ方」。納豆に含まれるナットウキナーゼ(血流改善が期待できる酵素)を効率よく吸収するために、「25回以上」混ぜましょう。よりネバネバさせることで旨味が増し、胃酸でナットウキナーゼが溶けてしまうのを防いでくれます。

 

また「タレは混ぜた後に入れる」のがベスト。タレを先に入れると納豆のネバネバが弱まってしまい、栄養や旨味に影響が出ると言います。さらに納豆は「賞味期限ギリギリ」に食べるのがおすすめ。腸内環境を整えてくれる納豆菌は常に増え続けているので、賞味期限の範囲内で時間をおいたぶんだけ納豆菌が増え、効率よく摂取できます。

 

さらにナットウキナーゼを効率よくとるために、熱々のご飯とかき混ぜすぎないのもポイント。ナットウキナーゼは熱に弱く、約70℃で本来の力が失われてしまいます。ご飯の上にのせて食べる程度なら問題ありませんが、加熱調理はもちろん、熱々ご飯とかき混ぜることによってもナットウキナーゼが壊れてしまうので注意しましょう。

納豆菌の生命力がすごい!

過去に放送された『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)でも、納豆の健康効果を紹介。納豆は“医師300人が選んだ体に良い食材”第1位に選ばれていました。

 

様々な健康効果が期待できる納豆にはインフルエンザを抑制する効果も。約2万種類ある納豆菌ですが、特に“スーパー納豆菌”はインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があると動物実験で確認されています。

 

また納豆菌は熱や寒さにも強く、300℃から-100℃の環境でも死滅しません。短時間で何十倍にも体積を増やして大繁殖するという特徴もあり、この強い生命力が健康効果をもたらす源となっています。

 

1日1パック食べると、死亡リスクが約10%低くなるというデータもある納豆。食卓にうまく取り入れて、ウイルスに負けない身体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

文/内田裕子