新年度が近づき、学童入所の選考結果が届いた家庭も多いのではないでしょうか?

 

仕事に忙しい共働き家庭にとっての生命線のひとつでもある、放課後の子どもの居場所「学童」。

 

読者モニター53人のアンケートから見えてきた、学童利用のリアルな声とは──?

「放課後の子どもの居場所」学童利用は半数以上

小学校低学年の子どもの放課後の居場所。最も多かったのは「公設の学童」という回答が39.62%。

 

加えて11.32%を占める「民間学童」の回答と、1.9%を占める「放課後子ども教室」の回答を合算すると、半数以上の子どもが学童を利用をしている結果になりました。

 

一方、「自宅(家族が在宅)」の回答は26.41%。コロナ禍でリモートワークが加速し、放課後に子どもが自宅で過ごすことが出来るようになった家庭もあるのかもしれません。

 

とはいえ、自宅にひとりで過ごすという回答が0%だったことから、家に誰かがいたり、祖父母を頼ったりできない場合は、学童という選択がスタンダードになっているといえそうです。

「学童利用」保護者のリアルな悩みNO.1は?

他学年や多数校の児童もいる中で集団生活を送る場でもある学童は、親子ともに悩みを抱える現実も。

 

いったい、どのような悩みやトラブルがあるのでしょうか。

4割の家庭で子どもが「学童に行きたがらない」

最も多かったのは、「学童に行きたがらない」という回答で42.85%。学童利用のおよそ2人1人の割合の子どもたちが「行きたくない」という思いを抱えていることがわかります。
「学童に知っている人がいなかったので、初日に迎えに行ったときに大泣きされた。毎日慰めて何とか行ってもらっていた」(40代2児の保護者)

 

「苦手な上級生がいるらしく、その子がいる日は行きたくないと言っています」(30代2児の保護者)
特に新小学1年生は、新しい環境や、顔見知りのお友だちがいないことに、大きな不安を感じてしまうこともあるかもしれません。

 

同時に保護者としても、学童を利用しなければ、仕事を続けられないという悩ましい状況も読み取れます。

3人に1人が子ども同士のトラブルを経験している

次に多かったのは、「友達関係のトラブル」。35.71%のママたちが経験しています。
「他学年の児童とのトラブルがありました。同学年ならまだ予備情報も得られますが、学年が違うとその子自身のことも親御さんのこともわからないので、どう対処すればいいか困りました」(40代3児の保護者)

 

「情緒不安定な子がいて、叩かれたりいろいろなことがあった」(40代1児の保護者)
保護者同士の接点がない場合は、先生の介入に頼らざるを得ない状況も。

 

なかなか解決できないケースもあり、「学童に行きたくない」という子どもの気持ちにも大きく関わっているといえるのではないでしょうか。

学童で宿題をやってきてほしい…という切実な声も

他にも、宿題についての悩みも複数聞こえてきました。
「子どもが学童内で勉強せず困りました」(50代1児の保護者)

 

「学童では宿題は本人の自主性に任せる方針なので、18時に迎えに行って宿題をやっていないと本当にガッカリします。2年生になりやっと定着してきましたが、せめて1年生の頃はサポートしてほしいと思いました」(40代2児の保護者)
学童の方針以外にも、子どもを見てくれる先生によっても宿題に対する考え方は異なるのかもしれません。

 

保護者の切実な思いとしては、学童で宿題を少しでも進めてきてくれたら、帰宅後の子どものサポートの負担が減る、という実情も浮き彫りになりました。

学童から帰宅後の子どもとの過ごし方

アンケートで寄せられた、さまざまな悩みやトラブルからもわかるように、問題に直面したときには、子どもの心に寄り添うことも大切にしたいもの。

 

働くママたちは、どのようなことを意識しながら子どもと過ごしているのでしょうか。

子どもとの会話を大切にしている家庭が多数

最も多かったのは、子どもとしっかり会話をするという回答です。
「お風呂タイムや夕食タイムは会話の時間。なるべく何があったかなどを聞くようにしています」(40代3児の保護者)

 

「もともと家ではたくさんお話をするタイプなので、子どもの話を遮らず聞くようにしていました。休みの日は親子でしっかり遊んでいました」(40代2児の保護者)
なかには、子どもの性格に合わせた話の聞き方を心がけているという声も。
「本人に尋ねるのは『嫌なことなかった?』でも『楽しいことなかった?』でもなく、学童の様子を話すように誘導する。そして、その時の感情に本人が自分で気付くようにしています。そこで気になったことを話し合ったり、『じゃあ楽しかったんだね』と共有したりしています」(40代2児の保護者)
保護者が詮索しすぎることで、不安を感じる子どももいるかもしれません。無理強いはせず、会話の自然な流れで聞くのもひとつの方法といえそうです。
仕事の休みが取れるときには、学童に行かずに子どもと過ごす時間を増やすように心がけている家庭もありました。

周囲の人との交流や声かけ等の工夫も

それ以外の回答では、
「よく子どもの話を聞くだけではなく、学童や他の親との交流を重視した」(50代1児の保護者)

 

「家庭では明るい雰囲気を心がけて、『17時頃にはお母さんは必ず迎えに来る』ということを伝えるようにした」(30代3児の保護者)
という声も。子どもが安心して過ごせるように、さまざまな工夫をしながら対応している状況も見えてきました。

子どもといっしょに過ごす時間も大切にしよう

学童に通う子どもも保護者も、さまざまな悩みや葛藤を抱えながらも、安心して学童に通えるように力を尽くす保護者の努力が伺えます。

 

これから学童を利用する場合は、さまざまな問題に直面することもあるかもしれません。ですが、集団生活の中で学ぶことはもちろん、楽しいこともきっとあるはず。

 

子どもとの時間を大切にしながら、上手く活用していけたらいいですね。

 

アンケート調査概要/期間:2022年2月1日(火)〜2月14日(月) 人数:53人(CHANTOモニター読者) 方法:インターネット
文/鈴木実香里