育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.46は「ふるさと納税」についてです。

No.46 ふるさと納税

総務省は、2020年のふるさと納税の寄付総額が過去最高の約6,725億円となり、前年を約4割上回ったと発表しました。寄付件数も過去最高の約3,489万件で、前年の1.5倍と過去最高に。この背景には、コロナ禍における「巣ごもり消費」の増加や、新型コロナウイルス対策に関わる医療従事者への支援目的の寄付額の増加があると言われています。

 

今年も年末の申し込み締め切りに向け、盛り上がりを見せているふるさと納税ですが、働く女性のみなさんの利用実態や使用金額はどうなのでしょうか?

気になる寄付金額は「3万円未満5万円以上」が3割超

まず「 ’20年、ふるさと納税を行いましたか?」と聞きました。

 

「’20年以前から行っている」46%、「’20年に初めて行なった」9%と、合わせて55%がふるさと納税を行なっている結果に。

 

働く女性の2人に1人が利用しているということになるので、かなり高い数値です。「'20年以前から行っている人」がほとんどで、コロナ禍の影響に関わらず半数近くが既に利用していることがわかります。

 

次に、’20年にふるさと納税をしたと回答した方に「ふるさと納税の寄付金額」について聞いたところ、1位は「3万円以上5万円未満」(33%)でした。続いて、2位「1万円以上3万円未満」(22%)、3位「5万円以上~8万円未満」(17%)で、なかには「10万円以上」(3%)という回答もありました。

 

そもそもふるさと納税とは、自治体に寄付することにより、寄付金のうち自己負担額の2,000円を除いた金額が所得税や住民税の控除対象になる制度です。そのため、ある程度まとまったで金額をふるさと納税を行い、控除を受けている人が多いと考えられます。

返礼品のおすすめは「シャインマスカット」

ふるさと納税のもうひとつのメリットといえば、寄付のお礼にもらえる返礼品ですよね。さまざまな自治体が魅力的な品物を返礼品に設定していますが、みなさん、どんな品物を選んでいるのでしょうか?

 

「ふるさと納税で受け取った返礼品を教えてください」という問いに複数回答で答えてもらったところ、一番多かったのは「肉類」(25票)で、その後「魚介・海産物」(20票)が続きました。そして、その次に18票で「米」となり、もはや返礼品の鉄板とも言える食品3種が3位までを独占する結果となっています。

 

しかし、「おすすめのお返礼品を教えてください」という問いへの回答のなかでいちばん目立っていたのは、大人気の高級フルーツ「シャインマスカット」でした。日常的は手が出しにくい価格ですが、ふるさと納税を利用すれば、名産地のものが1kg程度からお得に手に入るので人気が高いようです。 

 

税の控除や還付を受けられると同時に、多種多様な返礼品も受け取れてと、メリットも多いふるさと納税。調査の結果、巣ごもり需要での盛り上がりとは関係なく、多くの人が既に利用していることがわかりました。

 

利用者の方は今年も、まだ利用したことがない人は今年から、おうち時間を充実させるためにちょっといい食品や各地域の名産品を選んで、家族で楽しむのもいいかもしれませんね!

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里 ©️CHANTO調べ 調査期間:2021年8月24日〜9月3日 調査対象:CHANTOモニター65人 参考/「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和3年度実施)」(総務省)https://www.soumu.go.jp/main_content/000761685.pdf