セクハラが犯罪になるケース

それでは、どのような悪質なセクハラが行われても、まったく処罰を受けることがないのでしょうか?それでは納得しにくい方も多いでしょう。実際に、セクハラの中でも悪質なものは、犯罪として処罰される可能性があります。

 

まず、相手の女性や男性に性交渉を強要した場合には、「強制性交等罪」という犯罪が成立します。これは、かつて「強姦罪」と呼ばれていた犯罪で、近年の法改正によって名称や内容が変わっているものです。

 

また、性交までは強制しなくても、被害者を脅して身体を触ったり服を脱がせたり、キスを迫ったりすると「強制わいせつ罪」が成立します。先日、有名アイドルグループの山口さんが女子高生にキスを迫った行為も、この「強制わいせつ罪」として処分されています。

 

さらに、セクハラ行為を行うときには、言葉によって相手を侮辱したり名誉毀損的なことを言ったりするケースも多いです。そのような場合には「侮辱罪」や「名誉毀損罪」が成立します。

 

以上のように、セクハラ行為をしたからといって、必ず犯罪が成立するわけではありませんが、悪質なケースでは、「強制わいせつ罪」を始めとした個別の犯罪によって処罰される可能性があります。