「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。

 

山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。

#05「今年のそばは、年越し親子のつけそば」

あっという間に年の瀬ですね。

 

今年は、大変な年でした。みなさんもそれぞれ、先の見えない不安や思い通りに進まないスケジュールに困惑することも多かったのではないでしょうか?

 

それでも新しい一年は必ずはじまり、不安は残るものの、きっと楽しいこともたくさんあると思っています。

 

ということで、今年の年越しそばは、新しく気分を変えてみるのはいかがでしょう?

 

今年は帰省できない方も多いと思うので、器の中だけでも親子を合わせてあげられたらと思います。

 

皮目をパリッと焼いた鶏肉と新鮮なたまごの卵黄を使います(食べちゃうんですけどね)。油の風味を足したり、野菜の切り方をかけて気分転換するのもいいですね。

 

それではいざ、年越しクッキングスタートです。

 

まずは、とりもも肉をそぎ切りにします。難しければ、小さめのひとくち大に切ってもOKです。めんつゆを自家製にするときはこのときに用意しておきましょう。

 

青ねぎは斜め切りにしましょう。小口切りでもよいですが、切り方をかえるだけでも普段と違って新鮮です。

 

続いて、フライパンでサラダ油を温めて、とりもも肉を皮目から焼き色をつけるように焼いていきます。焼き色を付けるだけで、風味がよくなりますので、ここは入念に。

 

調味料を加えて、味付けします。にんにくが入ると、味にガツンとアクセントが加わり、とってもおいしい。

 

そばを茹でて、冷水でしっかりとしめ、コシと歯切れがよくしたら、ごま油で和えて風味倍増です。

 

そのまま、とりもも肉と、青ねぎ、ごまをふり、割れないように慎重に卵黄を落とします。

 

さて、完成&実食。

 

最初はそのまま食べてみて、その次は、卵黄を潰して、よく絡めてからめんつゆにつけて食べます。

 

ずずーっと啜って、おいしい年越し親子そば。皆様の年越しが、とってもおいしく、幸せでありますように。

 

12月の台所三箇条

  • 年越しは、やっぱりそばでないと!
  • ねぎの切り方や、鶏肉の焼き方をかえて気分転換。
  • ずずーっとそばを啜っておいしい笑顔で今年を締めましょう。