今年4月に緊急事態宣言が発令されてから、外出自粛や在宅ワークなどで家にいる時間が増えた私たち。通勤がなくなって仕事も会議も効率化されているはずなのに、「なんだか疲れる」という気持ちを抱えていませんか?その原因は、自分を犠牲にした家事からくる“自覚なし疲れ”かもしれません。
すきま家事で効率化…実は“自覚なし疲れ”のもと!これからは“家事委任”の時代
共働き家庭で在宅ワークが当たり前になったなか、仕事の合間に家事をこなす“すきま家事”がクローズアップされています。この方法、一見効率的に見えますが、実は家事負担を増やしている恐れも…!家事が効率化されてラクになっているように思えて、トータルの家事時間はほぼ変わっていないのが現実。しかも、細切れに家事に時間を費やすことで逆に疲労を感じさせる要因になっている恐れがあるのです。
これがいわゆる「自分を犠牲にした家事」です。そんなつらい家事では、クオリティを保つのにも限界がありますよね。そもそも苦手なのにイヤイヤやっているとしたら、一定レベルに持っていくこと自体がストレスになりかねません。
さらに、こんなデータがあります。パナソニック株式会社がこの夏に実施した家事に関するライフスタイル調査によると、コロナ後、30~40代の共働き家庭で男女ともに「家事の負担が増えている」と感じていることがわかりました。
調査ではコロナ前を「感染流行前」、コロナ中を「緊急事態宣言中」、コロナ後を「緊急事態宣言解除後」と定義。なお、調査概要は文末を参照のこと。
男性が平日で21.8%、週末は16.0%の割合で「増えている」と回答。女性は平日で29.4%、週末は24.8%。特徴として、女性のほうが男性よりも高い水準で「増えている」と答えています。
さらに家事の負担増は、女性の方が強く実感していることもこの調査でわかりました。具体的には、緊急事態宣言解除後の家事への意識について、「在宅勤務をしていると、家事の総量が増える」という質問に、男性の36.6%が「そう思う」と答えたのに対して、女性は50.1%と約半数が「そう思う」と回答。
この2つの調査結果から、緊急事態宣言解除後以降、家事の負担が増えていること、また女性の方が男性よりも家事の負担が増えていると感じていることが数字に表れたのです。