「誰かの働きやすさ」が「みんなの働きやすさ」に
——先が見えない時代だからこそ、個人も組織も柔軟に変わっていく必要があるんですね。
朝生さん:
今は業績が順調でも、20年後も安泰でいられるとは限りません。30年後には倒産しているかもしれない。多様性を取り入れ、柔軟に変化していく姿勢は、長い目で見るとリスクヘッジにもなるはずです。
子育て中の社員が働きやすいようにケアできる制度を整え、それをフォローする社員もきちんと評価される。そういったフェアな仕組みを整備することは、子育て中の社員だけでなく、介護や心身の不調などで皆と同じ働き方ができない人の「働きやすさ」にも必ずつながっていくはずです。
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自分や家族の病気、親の介護、子どもの問題などの理由で、「皆と同じように働けなくなる」可能性は誰の人生にも起こりえること。個人だけでなく、企業もまた価値観をアップデートし、誰もが働きやすい環境を整備する必要があります。
次回は、管理職の1/3が女性である日本レーザーの近藤会長に、社員が不公平感なく働ける企業体制についてお聞きします。
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オフィス・キャリーノ代表、キャリアコンサルタント/1988年、慶応義塾大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。人材開発部門にて若手社員育成、女性活躍推進に従事。その他、マーケティング、経営企画等に従事。99年に社会人向け教育機関(株)グロービスに転職。2012年に独立。年間、200名以上のキャリア相談実績あり。「ダイバーシティ&インクルージョン研究会」発起人。
文/阿部 花恵 イラスト/えなみかなお
©CHANTO調べ 調査期間:2020年9月18日~2020年9月22日 調査対象:0~22歳の子どもがいるCHANTOモニター89人