自称ショートスリーパーは要注意!本当は体に危険なサインが…
——7〜9時間の睡眠時間が必要と伺いましたが、短い睡眠時間でも平気という方もいますよね。
西川さん:
睡眠時間が5時間未満でも心身に何ら影響を受けずに過ごすことができる人をショートスリーパーと呼びますが、実はこうした人はほとんど存在しません。
日本の睡眠研究のパイオニアである、睡眠評価研究機構代表の白川修一郎先生が行った大規模調査によると、病気で眠れないといった特殊なケースを除き、生粋のショートスリーパーは全体の0.5%以下ではないかという見解も出ています。つまり、200人に1人いるかどうかというレベルです。
そもそもショートスリーパーは遺伝的なもの。家族(祖父母、叔父・叔母、両親など)にショートスリーパーがいない場合は、自分もショートスリーパーではないと思って間違いありません。
——ショートスリーパーの人ってもっと多いような気がしていました。
西川さん:
それが問題なんです。ビシネスパーソンの中にはたくさん眠っているのはかっこ悪いと思っている方も多く、長時間眠ることに罪悪感を感じている人もいらっしゃいます。
また、実際にやりたいことが多すぎて十分な睡眠時間を確保できていない方もいらっしゃるかと思います。こうした方たちは、自分が睡眠不足に陥っている自覚がないことが多いのが特徴的です。
知らず知らずのうちに睡眠不足によって心身を蝕まれ、最悪の場合命を縮める危険すらあることを自覚し、今一度睡眠の重要性を見つめ直していただけたらと思います。
体や心に恐ろしい影響を及ぼす睡眠不足。次回は、世界各国の研究データや西川さんの実体験を交え、睡眠不足が実際にどのような影響を及ぼすのか、検証していきます。
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PROFILE 西川ユカコさん
文/上野真依 イラスト/小幡彩貴
※睡眠投資BARTH「普段の生活での優先順位」調べ https://barth.jp/lp/sleep-investment/