江戸時代にしょうゆが庶民の間で普及したことで、日本の刺身料理は一気に花開いたと言われています。それほど、刺身としょうゆは相性がいいんです。
今回は、まぐろをたっぷりひとさく分、漬けにします。ご飯にのっけてかきこみましょう。
いつもの漬け丼に見えるかもしれませんが、まぐろの刺身の下をよくみてください。ご飯のうえにある白いもの、これ、豆腐なんです。
水けをしっかりきってすりつぶし、みそと砂糖で味付けすると、濃厚なまぐろの味を引き立てる、いい仕事をするんですよ。
「糖質が気になる人は豆腐を多めに盛りつけてもいいですよ。今回は木綿豆腐を使いましたが、柔らかい食感が好きなら絹もおすすめです」(志麻さん)
「今日はスーパーで刺身が2割引だったから…!」なんて日には、ぜひ試してみてください。
作り方
1. まぐろの刺身としょうゆをボウルなどに入れ、15〜30分ほど漬けておく。
2. 豆腐、味噌、砂糖をボウルなどに入れ、スプーンの背などですりつぶしながら混ぜる。みそは種類によって塩分が違うので、お好みの味に。また、砂糖はみその甘さによって調整を。
3. 器にご飯を盛ってそれぞれ②、①を盛りつけ、小口切りにした小ねぎを散らす。
Profile タサン志麻さん
連日満席のフレンチレストランやフレンチビストロで約15年間、料理人として腕をふるう。2015年に家政婦に転身し、家にある材料で作る、フレンチメインの作りおきおかずが評判となり、テレビや雑誌に多数出演。それぞれの家庭のライフスタイルに合わせて、好みの味に仕上げるのが志麻さん流。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と暮らしている。
料理制作/タサン志麻 撮影/松村隆史
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