これからは自分の裁量で働ける仕事が増えていく

──活性化メンバーになってから、仕事内容や考え方に変化はありましたか?

 

西澤さん:

自分の仕事に責任を持って働く覚悟ができたことで、発注者に喜ばれることを考えるようになりましたね。社員の頃は自分の研究が第一優先で断る仕事も多かったのですが、社内からの相談や統計データ作成などを自分の判断で引き受けられるようになったのがうれしいです!

 

それまではどんな仕事も開発部を通す必要があったけれど、私に直接依頼できるようになったことで、社内外の人から「声を掛けやすくなった」とよく言われます。
健康経営の一環として行う「タニタ健康プログラム」では、社員は定期的な体組成や血圧測定が必須となっている。こうした福利厚生は、活性化メンバーの西澤さんも利用できる

 

外部とのコラボ仕事が増える、ワーキングマザーやリケジョの代表として講演を依頼されるなど、仕事の幅も広がりました。

 

──仕事とプライベートの両立に悩まれていたとのことですが、働く場所や時間に制約がなくなったことでの変化はいかがでしょうか?

 

西澤さん:

家庭のこと、自分のやりたいこと、仕事でのマルチタスクができるようになりました。自宅が近いのでタニタ本社に来ることも多いですが、自分が興味のある学会・研究会への参加や出張はしやすくなりましたね。移動中にPTAのプリント作成、講演先に家族を呼んで食事会をするなど、家庭や自分のやりたいことと仕事をミックスさせたスケジュールで動くことができるので、私にはとても合っています。

 

──時間や場所が自由になると、働くママとしてはとても助かりますよね。現在、生産年齢人口の減少やコロナ禍で日本の働き方も大きく変わろうとしています。新しい働き方に挑戦されている立場から、現在の働き方に悩んでいる女性に向けて何かメッセージがあればお願いします。

 

西澤さん:

今回のコロナ禍で、テレワークを始める会社も増えてきました。今までは会社で決められた時間の中で働いていれば給料がもらえましたが、今後は成果を上げれば能動的に自分の裁量で考えて動ける働き方も増えていくのではないかと思っています。

 

達成までの道のりを自分で考えていける面白い仕事が、これからの働き方となっていくのではないかと期待しています。女性は複数のことを同時に進められて柔軟性の高い方が多いので、そうした能力をさらに活かせるのではないでしょうか。

 

 

正社員の個人事業主化というと実力主義で厳しい印象がありましたが、「タニタを好きな人が独立している」という西澤さんの発言が印象的でした。働く人の稼ぐ力を増やし、会社からのバックアップも受けられる「日本活性化プロジェクト」。自分の仕事に責任を持つこうした働き方が、スタンダードになっていく日も近いのかも知れません。

 

取材・文/秋元沙織