共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

個人事業主だけど社員時代の仕事を継続?タニタの『日本活性化プロジェクト』とは

では、タニタが取り組む日本活性化プロジェクトについて、運営を担当する二瓶さんに伺いました。

 

今回はワーキングマザーであり、活性化メンバーとして働く西澤さんに、働き方を変えたきっかけ、個人事業主として働くことで生まれた変化などを伺っていきます。

 

PROFILE 西澤美幸さん

株式会社タニタ開発部主席研究員。大学研究室でタニタと共同研究を行い、卒業後にそのまま同社へ入社し、開発部に配属。1997年に当時社内最年少かつ女性初の技術系課長(生体科学課)となる。2006年男児を出産。開発企画課課長や主任研究員を経て、17年より日本活性化プロジェクトメンバーとして現職に従事。

 

新しい挑戦。最初は夫から反対された

──西澤さんは世界初の乗るだけではかれる体脂肪計に関わるなど、タニタでは研究員として大活躍されていますよね。日本活性化プロジェクトメンバーに参加されたきっかけを教えてください。

 

西澤さん:

最初に日本活性化プロジェクトの話を聞いたときは「面白いけれど、若い人向けの仕組みで私は対象じゃないな~」と思っていました。でも同期から「ゴンちゃん(西澤さんのニックネーム)、向いているんじゃない?」と言われたことがきっかけです。

 

当時、私は仕事とプライベートの両立に悩んでいました。38歳で高齢出産して初めての子育てに四苦八苦していたうえに、とてもマイペースで管理職には向いていない。学校や地域関係の行事など忙しすぎてスケジュール管理ができず、「ママはどうしたら早く帰ってきてくれるの?」なんて息子に言われて…会社にも家族にも申し訳なく思っていたんです。

 

──華々しいキャリアに見えるので、意外です!最初から独立志向があったわけではないんですね。

 

西澤さん:

そうですね、正直全くありませんでした。私はとてもマイペースな人間で、仕事が大好きなのでこのままタニタでずっと働いていけたらいいなと考えていたんです。私以外の活性化メンバーも最初から独立志向がある人ばかりではなく、タニタや自分の仕事が好きな人が多い印象ですね。

 

しかも、夫に相談したところ、当初は反対されました。そこで、この仕組みなら研究など私の好きな仕事の時間が増えて生き生きと働けること、私のストレスが減るので家族にもメリットがあること、働く時間や場所が自由になるので家にいられる時間が増えることなど時間をかけて説得したんです。最終的には「時間がない時にお願いしていたPTAの旗振り当番は、これからは私がやれるから!」ということで理解を得られました(笑)