ネットを時間で制限するのは難しい。その理由は…

皆さん、ネットを長時間見させないように気を付けているのにも関わらず、結果的に理想としている時間よりも長引いてしまっているようです。

 

親が家事や仕事をこなさなければならないとき、ネットを見させていれば静かに楽しんでいますよね。でも、こちらの用事が終わっても、子どもはずっと見たがってしまいます。

 

つい時間が延びてしまうのは、視聴しているコンテンツの特性にもよります。子どもが視聴しているコンテンツを聞いたところ、「YouTubeなどの無料動画サイト」が1位で38%でした。YouTubeは動画によって長いものもあれば、短いものもあります。時間で区切っても、キリのよいところだとは限りません。また、同じような動画をおすすめされると、次々に見たくなります。幼い子どもほど、泣いて見たがってしまうのは無理もないですね。

 

でも、子どもがハマればハマるほど、親の心配はつきません。アンケートでは、「ネットやゲーム依存になるのでは」「視力の悪化やストレートネック(頸椎が反らずにまっすぐな状態)になってしまうのでは」といった不安の声も挙がっていました。子どもの精神状態や体の発達に影響を及ぼすことは避けたいですよね。

 

SNSの誹謗中傷で自死した女性に、多くの親が心を痛めた

前述のアンケートからは別の心配ごとも浮かび上がっています。それは、「SNSで知らない人とつながること」「ネット上での誹謗中傷」です。

 

Twitterで知り合った人とトラブルがあった事件などがあるので、知らない悪意のある人に簡単に接してしまうので怖いと思う(30歳会社員/長男4歳次男2歳)
誹謗中傷やそれによる自死のニュースを見て非常に怖くなりました。インターネット、SNSの時代なので同調しないことで仲間外れにされたり、発信によって非難されたり、インターネットに多大な時間を割いてしまったりしないか非常に心配です(38歳会社員/長男3歳長女0歳)

 

恋愛リアリティドラマに出演していたプロレスラーがSNSでの誹謗中傷によって自死の道を選んだとされる件は、ママたちの心にも大きく響いています。なかには、

 

誹謗中傷のニュース。中学生や高校生などまだ10代の子たちが加害者になっている場合もあると聞いた(36歳フリーランス/長男11歳次男6歳)

 

と、子どもでも加害者になる可能性に驚いている人もいました。ネットでは年齢は関係ありません。誹謗中傷を受けるだけでなく、誹謗中傷する側になる可能性もあるのです。

 

また、過激な動画についても心配の声が挙がっています。YouTubeでは、YouTuberが視聴回数を稼いで収入を得たいがために、子どもが真似したら危険なことや、時には法律に反することも動画にして投稿しています。あまりにひどいものはYouTubeに削除されますが、管理が行き届いていない現状があります。