カフェインの覚醒作用を利用した「コーヒーナップ」を

 

睡眠のためにカフェインがよくないのは、よく知られている事実ですよね。でも、カフェインの覚醒作用を昼寝に応用するのはあり。〝コーヒーナップ〟といって、最近ではビジネスマンのあいだでも注目されている方法です。 「コーヒーを飲んですぐ目が覚めることはなく、飲んだ後は胃を通り、小腸で吸収されます。そこから血流に乗って脳に到達するまでに、約20~30分かかります。 そのためコーヒーを飲んで昼寝すると、2030分後にすっきり起きやすいんです。この時間で起きれば、浅い睡眠だけにとどめることができますから、睡眠慣性も防げます」

(日比野先生)

 

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日比野先生自身も、診療の昼休みにコーヒーナップを実践しているそう。 「診療時間が終わっても仕事はまだまだあるので、12時前に寝られる日はほとんどなくて…結局3時過ぎくらいに寝始めて、7時ごろ起きるのが、私のいつものパターン。 そのぶん、昼寝をして頭をすっきりさせるのが習慣で、電車で移動するときも含め、少しでも時間ができたら短時間の仮眠をとっています。ショートスリーパーといわれる人はおそらく、私と同じように、何らかの形で睡眠をとっていると思いますよ」

(日比野先生)

 

夜にまとまった睡眠をとれないときは、コーヒーナップで頭と体をすっきりさせましょう。午後の仕事の効率が上がり、単純ミスなども減らすことができます。 育児疲れがたまっている人も、子どもの昼寝のタイミングで2030分だけ一緒に昼寝をすると、心身がすっきりします。

 

 

文:川西雅子