アンチエイジングや健康のために睡眠が大事とわかっていても、十分な睡眠時間がとれない日はどうしてもありますよね。 そんなときにおすすめなのが、短時間の昼寝で疲れをとること。効果的な方法を、アンチエイジング医療を専門とする日比野佐和子先生に伺いました。

 

《取材協力》日比野佐和子先生  日本抗加齢医学会認定専門医、医学博士。Y’sサイエンスクリニック統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授。基礎研究から最新の美容医療に至るまで幅広く活躍し、テレビ番組でも、わかりやすい解説で好評を博している。

「睡眠負債」は仕事のパフォーマンスを下げる

 

睡眠不足が続くと、体だけでなく脳も疲労し、効率が悪くなり、あらゆることがはかどらなくなります。これは誰しも経験しているはず。 自分のベストの睡眠時間と、実際に眠れた時間との差を「睡眠負債」といい、睡眠負債によるパフォーマンス低下は、徹夜にも匹敵すると報告されています。 たまった睡眠負債を、週末の「寝だめ」で解消しようとしても、事態はさらに悪化します。体内時計がくるってしまい、月曜の朝が余計にしんどくなるだけです。 睡眠負債をためないことが何より大切ですが、どうしてもたまってしまったときは、昼食後に「昼寝」をするのがおすすめ。 日本だけでなく、世界のビジネスマンのあいだでも注目されている習慣で、昼寝用スペースを設けるIT企業なども出てきています。