ベースメイクでつくりこんだ肌に血色を補って、ヘルシーに見せるチーク。悪目立ちせず、肌をふっくらと見せるテクニックを紹介します。
教えてくれたのは…
福井美余さん
アラフォー女性がエレガントに見えるメイク術が人気のパーソナルメイクアドバイザー。著書に『身につけるべきは、"年相応"の美しさ』(KADOKAWA)ほか。
挑戦したのは…
下嶋佐和子さん
36歳。9歳の女の子と6歳の男の子のママ。「薄化粧がモットー。目の下のくまや肌のくすみが目立ってきたのが悩み…」
チークのルール=“コーラルパウダーの大人塗り”で血色を補う
やや内側から広く入れて引きしまった小顔に
「メイクがナチュラルに見えるかどうかはチークしだい。ここまでがベースメイクといってもいいくらいです」(福井さん)というほど、チークは重要。
「かわいくしたいからとピンクを選ぶ方が多いですが、35歳を超えた肌には、不自然で若づくりに見えることも…。大人には『コーラル』のほうが自然で、さりげない愛らしさが出せます。流行のクリームチークより、パウダータイプがぼかしやすくおすすめ」
チークの入れ方にもコツがあります。 「加齢にしたがって頰は長くなるので、やや内側から広めに入れて。目の錯覚で弱点をカバーできます」(福井さん)
STEP1 チークの前にハイライト を仕込む
入れるのは、目の下から小鼻の高さまでの逆三角形エリア。頰に立体感を出し、ハリのある肌に見せられます。ハイライトは白ではなく、肌になじむ明るいベージュがおすすめ。光を盛って頬の立体感をアップさせて!
「目の左右と小鼻を点でつないだ逆三角形の部分にハイライトを入れます。たくさん入れすぎないように気をつけてください」(福井さん)
STEP2 あれこれ考えず色は“コーラル”一択
オレンジとピンクの中間色の「コーラル」なら、肌や口紅の色を選ばず、しっくりなじみます。クリームチークは油分が多くてムラになりやすいので、パウダータイプがおすすめです。
「真ん中の色がコーラル。肌の色を選ばず、誰にでも似合う万能色です!」(福井さん)
STEP3 スタート地点は“目じりから指3本下”
チークは頰から耳に向かって塗ります。起点は、目じりに人さし指を置いたとき薬指があたる部分、黒目の真下よりやや内側。そこから耳の上、耳の穴、耳たぶに向けてブラシをすべらせて。"こんなに内側から広く入れるの?"と思うかもしれないけれど、これが小顔に見せる秘訣なんです。
「スタート地点は指3本下の黒目より少し内側。指を頬に当てて場所を確認してくださいね」(福井さん)
「上、真ん中、下の3方向にチークを塗ると、あら不思議、小顔に見えちゃうんです!」(福井さん)
ワーママにありがち!30代のNGチーク
“おてもやんチーク”は若づくりに見える!
チークを頰のまん中に丸く入れると、不自然に幼い雰囲気に…。大人には、頰から耳の横までのグラデーションをつくったほうが自然に見えます。
ラメ入りチークは悪目立ちする!
30代以降の肌に、ラメは輝きが強すぎてなじみにくいもの。ナチュラルなツヤが出る、細かいパール入りのチークがおすすめです。
ピンクやオレンジは上級者向け!
口紅と色が合っていないと「塗りました」感が出がち。特に、青みがかったピンクは、よほどのメイク上手以外は避けたほうが無難です。
今さら聞けない…チークにまつわるQ&A
Q チークを入れると毛穴が目立つ気がするんだけど…
A マットタイプを使えば気にならない
「パールやラメ入りだと、キラキラが毛穴に入って目立つことがあります。毛穴の開きが気になるならマットタイプを選ぶといいですよ」(福井さん)
Q チークブラシは買ったほうがいいの?
A 大きめのブラシがおすすめ!
「付属のブラシは小さいので、上のように3回では塗りきれません。ムラなく塗るには大きいブラシを用意するといいでしょう」(福井さん)
次回は、今っぽいのに大人っぽく上品に見える「眉メイク」をご紹介します!
ヘアメイク/福井美余 取材/松尾はつ子 撮影/千葉太一 『CHANTO』2020年2月号より