2.「検査をしても分からない」ことはある
世の中には多くの病気や症状がありますが、「検査さえすれば、身体のどこに異常があるのか確定する」と考えている方も多いのではないでしょうか? でも、これは大きな間違いです。 確かに血液検査や画像検査などは、診断を下すうえで大きな手掛かりとなりえます。しかし、その結果だけで病気を確定することはできません。 場合によっては患者さんが訴える症状や身体所見の方が、有益な手掛かりになることも少なくないのです。 そのため、「検査をしてもはっきりした異常が発見できない」と医師が考える場合は、検査をしないのが通常です。 病気や症状に対する不安を消し去りたいと考えて、検査を強く希望する方もいますが、医師が不要と考える検査をしたからといって必ずしも不安が拭えるというわけではないのです。 むしろ検査をしてもはっきりした原因が分からず、さらに不安が募ってしまう…というケースもありますので、注意しましょう。