「薬物依存」と聞くと、ほとんどの場合が覚せい剤などの違法薬物、もしくは睡眠薬などの向精神薬をイメージすると思います。しかし「市販薬による薬物依存」があることをご存知でしょうか。増加傾向にあるこの依存症が、どのように危険で、予防するにはどうすればよいかを薬剤師が解説します。

市販薬の薬物依存が増加傾向に

 

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「全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査」によると、薬物依存関連で精神科を受診した人のうち「市販薬が原因」だった人は、2016年では5.2%だったのが、2018年には5.9%に増加しています(※1) 大麻依存も増加していますが、それ以外の覚せい剤や向精神薬では横ばい、揮発性溶剤(シンナーなど)や危険ドラッグでは減少傾向となっているのです。 市販薬の薬物依存が増加している背景には、ドラッグストアやネットなどで手軽に購入できることや、SNSなどの普及で情報が手に入りやすくなったことが考えられます。