『子供がいるからできない』ではなく『子供がいるから頑張れる』

「私は『子供がいるから大変』『子供がいるから思うように行動できない』という考え方はネガティブで好きではありません。それでは、子供を持ったことがデメリットみたいに聞こえませんか? むしろ『子供がいるから頑張れる』というポジティブ志向の方が、仕事の発想やアイデアが浮かびます。今も、カフェも呉服店も子供の世話をしながら働いていますが、子供達と一緒に時間と空間を共有して働けるのは幸せだと思います」と西室さん。 そう思える背景には、西室さんのご家族の存在も大きいのではないかなと思います。ご家族は、彼女の強力なサポーター兼メンター。長男は、小さな頃から頑張るママを見て育ったので、忙しいときは弟や妹のめんどうを進んで引き受けてくれる、頼もしいお兄さんに成長しました。 「正直、カフェ経営のリタイアも考えたことがあるのですが(笑)、家族が『カフェを続けるための秘策』をいつも用意してくれるんです。だから今でも続けられている。本当に家族の応援はありがたいですね。それから、カフェの常連さんも“この店が好き、頑張って”と声援をかけてくれる。まわりに突き動かされて走らせて頂いている感じです。」

 

100%力を出せない…そんな経験もかけがえのない財産になる

20171024-8

西室さんは、毎年「

みんなのキャンバス

」という親子向けのイベントを主催しています。 ワークショップやパフォーマンスなど、親子で楽しめるさまざまな催しを、市内のママたちと企画しています。もとはカフエで行っていたイベントが大好評で、どんどん参加者や協賛者が増え、パワーアップ。今では駅ビルや駅前広場などで開催する大きな親子イベントになりました。 今や西室さんは、地元の子育てママのロールモデル的存在。そんな西室さんに、起業や夢を目指すママへ、応援メッセージを頂きました。

 

「起業したい、こうなりたい、と、目指す自分の姿がちょっとでもあるのなら、まわりに何を言われようがとにかく進んでみるべきだと思います。ただし、子供がいると100%の自分の力は出せません。自分が咲ける・輝ける範囲で頑張ればいいと思うことが大事です。それに、どんな結果に転んでも、必死に頑張った経験や、その時培った人脈は自分のかけがえのない財産になりますから」  私自身、子育てと仕事の両立に心が折れそうになった時は「西室さんは4人のお子様がいながらも常に前進している、自分は子供1人だけで何を甘ったれているんだ!」と自分を叱咤して、常に目標にしています。今、こうして仕事をしながら、CHANTOでWEBの記事をコツコツ書き続けられているのも、西室さんの影響があってこそ。

 

 もし、「いつかは〇〇の教室を開講したい」など夢を持っている方が、私みたいに、西室さんの言葉や行動に勇気や元気をもらって、半歩でも、一歩でも、前に踏み出してくれたら、うれしいです。

 

 

 

CHANTOママライター/外山ちえ子