イギリスで感じる「ハードルの低さ」
──素足にサンダル通勤、雨で洗濯物が濡れても気にしないなど、漫画では料理以外のエピソードについても触れられています。竹内さんの目から見て、イギリスの「日常生活のハードルの低さ」を感じたことはどんなものがありますか?
竹内さん:
個人差はありますが、たくさんありますよ~(笑)
例えば食事は、日本のように主菜・副菜の概念がないので、食卓でもお弁当でも一品ドーン!が多いです。極端に言えば「買ってきたものを皿に移す」というのも料理とみなしている感じがします。
日本でいう屋台のようなマーケットでのランチや、ウーバーイーツなどの宅配も週末になると気軽に利用していますね。
洗濯物についてもハードルは低いと思います。イギリスは雨が多いからか、乾燥機まで使うことが多いので、干すという作業をあまりしません。干す場合も一つ一つハンガーにかけるのではなく、張ってある洗濯ロープにペロッとひっかけていく感じです。
日本との文化の違いによって、自然とハードルが下がっていることもあります。
例えば掃除。イギリスでは家の中でも土足なので、強力な掃除機があれば玄関からバスルームまで一発で掃除できてしまいます。
シャワー文化でバスタブが付いている家が少ないため、お風呂掃除も基本的に必要ありません。お風呂掃除が嫌いな私からするとちょっとうらやましいです…(笑)