近い将来、学校教育の現場が大きく変わるかもしれません。文部科学省は今年2月、「GIGAスクール構想の実現」に関する説明資料を公開。どのような内容が盛り込まれていたのかチェックしてみましょう。
構想の実現に向けて補助金も!
文部科学省が進める「GIGAスクール構想」とは、2019年12月13日に閣議決定された国の施策を指します。教育面で「先端技術等の効果的な活用」が求められる一方、学校ICT(情報通信技術)環境の整備は遅れているだけでなく自治体間の格差も大きいそう。“令和時代のスタンダードな学校像”として、全国一律のICT環境整備が急務とされていました。
そこで国は児童・生徒に向けての“1人1台端末”と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想を計画。並行してクラウド活用の推進やICT機器の整備調達体制構築などを進めることで、「多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる」と記しています。
また「GIGAスクール構想」では、児童・生徒の“1人1台端末”について「4.5万円」の補助も盛り込まれているのが特徴。資料では2023年度までに、「全ての授業で『1人1台環境』でデジタル教科書をはじめとするデジタルコンテンツをフルに活用、教師の指導や児童生徒の学びを支援する観点から学習ログを活用」と説明していました。