祖父母世代が「食物アレルギー」を理解できない理由
ではなぜ、祖父母世代が食物アレルギーを理解できないのでしょうか。その原因を探ってみましょう。
＜アレルギーに関する情報量の違い＞
ひとつ目の原因は、祖父母世代が子育てをしていた昔と、いまでは「情報量が違う」という点です。 わからないことがあればすぐに検索できるいまと違い、祖父母世代では育児書すら少なかったといいます。 「離乳食の作り方が載った本なんてなかった」「離乳食はいつも味噌汁をクタクタに煮てつぶしてた」と言う声もよく聞きます。
＜アレルギー疾患を持つ子どもが増加した＞
ふたつ目の原因は「アレルギー疾患の子どもが増えている」という点です。 「昔はアレルギーの子なんていなかった」だから「好き嫌いなんじゃない？」「食べさせてたら治るわよ」と誤解されることがほとんどだといいます。 厚生労働省が発表している「
アレルギー疾患の現状等（平成28年2月）」には「我が国の全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していることを示しており、急速に増加している 」とあります。 つまり、いまと昔では状況が違うことをきちんと伝えて、よく理解してもらう必要があるのです。
