祖父母に伝えたい「食物アレルギー」のこと

 

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祖父母に「食物アレルギー」を理解してもらうために、具体的には何を、どのように伝えたらよいのでしょうか。

<食物アレルギーは好き嫌いじゃない>

まずは下記の2点を伝え「食物アレルギーは好き嫌いとは違う」と納得してもらう必要があります。

●いまや2人に1人が、何らかのアレルギー疾患に罹患している時代であること
アレルギーを起こすことで、死に至る可能性もある怖い病気であること

その上で、「食物アレルギーは、決して好き嫌いなどではなく体質である」ことを伝えましょう。

 

<アレルギーについての知識を持ってもらう>

次に「アレルギー症状」の知識を深めてもらう必要があります。特に、アナフィラキシーショックの怖さを伝えることは大切です。 周囲の大人が正しい知識を身に着けることは、アレルギー疾患を持った子どもにとって大事なこと。具体的には、以下のような症状が起こることを伝えてください。

 

●アナフィラキシー症状…血圧が下がる、ぐったりしている、意識を失う
●皮膚・粘膜症状…かゆみ・じんましんなどの皮膚症状、口の中のイガイガや唇の腫れ、目の充血、目の周りの腫れ
●呼吸器症状…くしゃみ、鼻づまり、鼻水、咳、呼吸困難、ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴)する
●消化器症状…下痢、嘔吐、吐き気、血便