ゲームやネット環境が普及した現代。生活に発展をもたらした一方、子どもたちに思わぬ影響を与えているようです。昨年12月にスポーツ庁が発表した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」では、子どもたちの“体力低下”が浮き彫りになりました。

“運動時間の減少”が体力低下の要因に?

「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、国公私立の小学校5年生(約105万人)・中学校2年生(約96万人)を対象に実施。握力や上体起こしなど8項目の実技テスト調査と、1週間の運動時間・部活動の活動時間・生活習慣などを尋ねる質問紙調査で構成されています。

 

調査結果には平成20年以降の「体力合計点の経年変化」をグラフで掲載。推移をみると令和元年度は小・中学生の男女とも、前年までの上昇傾向から転じて「低下」という結果に。女子よりも男子が大きく低下していて、小学生男子に至っては過去最低の数値(53.6点)となっていました。

 

スポーツ庁が「主な背景」のひとつに挙げているのは、「授業以外の運動時間の減少」。調査結果を受けて、ネット上には「勉強しなさいって言うばかりで体力づくりまでは意識してなかったな…」「確かに体育の授業や部活動以外で体を動かす機会は減ってるよね」といった反応が寄せられました。調査結果に「運動部活動の平均活動時間は連続して短縮しており、休養日は連続して増加している」とある通り、子どもの運動時間減少を実感する保護者は多いのかもしれません。