かんしゃくが多くなった、笑顔が少なくなった、朝起きられなくなった…このような変化が一時的であれば問題ありませんが、長く続く場合は要注意。それは「うつ病」のサインかもしれません。大人とは異なる大人とは異なる症状もある「子どものうつ病」の特徴について詳しく解説します。

 

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「うつ病」ってどんな病気?

 

嫌なことがあって気分が落ち込む、悲しくなる…うつ病は、精神的にネガティブな状態になる病気だと思っていませんか? しかしうつ病は、単に嫌なことや悲しいことがあって、気分が落ち込む病気ではありません。 精神的なストレスや疲れが発症の引き金になることもありますが、根本的な原因は、脳の中で様々な情報を伝達するために分泌される神経伝達物質の一部が不足すること。 特に「意欲・活発さ・心の安定」などに必要な「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が不足しているとされています。

 

「うつ病」は大人特有の病気ではない

 

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以前は「うつ病」は大人がかかる病気と考えられており、子どもが発症することはないとされていました。 いまでも「うつ病」は大人の病気と思われがちですが、思いのほかうつ病になる子どもは多くいます。 近年の研究では、18歳までに20%の子がうつ病を経験すると言われています。また幼児~小学生の2%、思春期以降では4~8%の子がうつ病との報告も

(※1)。 特に、親や兄弟がうつ病になったことがある子、発達障害の子などは、うつ病にかかりやすい傾向にありますので注意が必要です。

 

 

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