GSMの治療・その2「レーザー治療」

 

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レーザー治療

レーザーを膣と外陰部に照射することで、エストロゲン減少によって萎縮した組織の再生を促します。

<長所>

●熱反応でコラーゲンを増加させ、膣と外陰部を機能・見た目ともに改善できる


●乳がん、子宮がん、血栓症などの心配がない

<短所>

●費用は医療機関により異なるが、健康保険の適応外のため、高くつくこともある


●1回の照射だけでは改善できず、きちんと治すには、3回以上の照射が必要

 

レーザーにはいくつか種類がありますが、GSMにもっとも効くのは「フラクショナル炭酸ガスレーザー」。皮膚表面だけでなく、その下の組織までレーザー光が到達するのがメリットです。 これに近いものとして「エルビウムYAG(ヤグ)レーザー」があります。膣を構成する粘膜と、粘膜の少し下にある皮下組織、さらに外陰部の皮膚にあてることで組織が再生。その結果、膣や外陰部の潤いが戻り、セックスや排尿にかかわるトラブルが改善されます。 デリケートゾーンに対するレーザー治療は、日本でも急速に普及しつつあります。産後の膣や外陰部の状態で悩んでいる人には「高周波」、膣を引き締めて小さくしたいという人には「HIFU(ハイフ)」というエネルギー照射治療があり、こちらもおすすめです。