「航空性中耳炎」の症状
飛行機の搭乗中に生じる急激な気圧の変化によって引き起こされる、このような耳の異常を「航空性中耳炎」と呼びます。
通常は数分〜長くても数時間で自然と改善しますが、鼓膜の変化が激しい場合は、数日間にわたって強い痛みや低音の耳鳴りに悩まされることも少なくありません。
なかには鼓膜に刺激が加わりすぎてうっ血し、中耳内に水が溜まってしまうことも。
こうなると非常に激しい痛みが生じるとともに、音が聞こえにくい、めまいがする、などの症状が引き起こされることもあります。
このように長い症状が続く場合や、我慢できないような痛みがあるときは、病院での治療が必要になります。できる早く受診するようにしましょう。
特に症状を訴えられない小さな子どもは、飛行機に乗ってからずっと機嫌が悪い、耳が気になってよく触るなどの様子が見られるときは要注意です。
「航空性中耳炎」になりやすい子の特徴
飛行機搭乗中の耳の痛みは誰にでも起こりうるもの。しかし治療が必要になるようなひどいケースは、誰もがなるわけではありません。
一般的には、鼻炎や副鼻腔炎などを発症していると航空性中耳炎になりやすく、さらには重症化しやすいとされています。
飛行機に乗る予定があるときは、搭乗前に体調を調えておくようにしましょう。