「飛行機に乗ると耳が痛くなる」という子どもは、珍しくありません。搭乗中ずっと痛みに襲われて、大泣きしていることも。今回は、飛行機に乗ったときの耳の痛みの原因と、注意すべき症状を詳しく解説します。おすすめの対策法もご紹介しますので、楽しい時間を過ごすためにもぜひ実践してみましょう。
飛行機に乗ると耳が痛くなるのはなぜ?
飛行機に乗ったとき、特に離陸・着陸時に生じる「キーン」と響くの痛みは、多くの方に経験があるでしょう。この原因は、急激な気圧の変化によるものです。
私たちの耳は、耳の穴から音を感じ取る神経のある部位まで、外耳・中耳・内耳と呼ばれる3つの部分に分かれています。
そのうちの「中耳」は鼓膜の奥に広がる空間のこと。この中耳は「耳管」と呼ばれる細い管を通してのどや鼻とつながっています。
中耳の中には少量の空気が入っており、耳管の入り口が開閉することで、中耳内の空気量が調節されているのです。
しかし急激に気圧が変化するとこの調節がうまくできなくなり、中耳内に空気が溜まってしまいます。
そのため鼓膜が中耳の内側から押された状態になるため、耳が詰まったような感じがしたり、痛みを生じるのです。